フィリッペとレイキーが優勝!カノアは3位 CT第9戦「Corona Open J-Bay」

2023/07/21 更新

Peterson-Toledo_23JBAY_3243_Beatriz-RyderPHOTO: © WSL/ Beatriz-Ryder

南アフリカ、東ケープ州、ジェフリーズ・ベイ(J-bay)で開催されたWSL(ワールドサーフリーグ)CT(チャンピオンシップツアー)第9戦「Corona Open J-Bay」は現地時間7月19日(水)にファイナルデーを迎えフィリッペ・トレド(BRA)とレイキー・ピーターソン(USA)が優勝した。
 

Corona Open J-BayPHOTO: © WSL/ Beatriz-Ryder
ファイナルデイでは前日よりサイズダウンしたものの3-5フィートのスーパーチューブの波がブレイク。若干遅いコンディションが一部のサーファーにとって挑戦的だったが、世界最高のサーファー達によるエキサイティングなマッチアップが繰り広げられた。

 

フィリッペ・トレド(BRA)は3度目のJ-Bayタイトル獲得

Corona Open J-Bayフィリッペ・トレド(BRA)は3度目のJ-Bayタイトル獲得PHOTO: © WSL/ Beatriz-Ryder

現世界チャンピオンでカレントリーダーのフィリペ・トレド(BRA)は、ファイナルで前大会優勝者のイーサン・ユーイング(AUS)と対戦し、プログレッシブでテクニカルなサーフィンをほぼ完璧に披露し、その優位性を証明し続けた。

今日の結果は、フィリッペのCTで15回目の勝利となり、有名な南アフリカのポイントブレイクでは2017年と2018年の連勝に続いて3回目の勝利となった。

Corona Open J-Bay PHOTO: © WSL/ Alan Van Gysen
「J-Bayは確かに私の心の中で大きな場所を占めています。私はここの雰囲気が大好きですし、人々も大好きです」とフィリッペはコメント。

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「チームやコーナーにいる人たちの助けがなければ優勝はできなかったので、彼ら全員に感謝します。ファイナル5進出を決めたことで、これは間違いなく大きな自信になりましたが、イエロージャージを着てタヒチに行くのは特別なことです。」

2023年に3度目の優勝を果たし、ツアーはリップカールWSLファイナル前のシーズン最後のイベントに向けて、フィリッペのランキングトップの座をさらに固めた。

Corona Open J-BayPHOTO: © WSL/ Alan Van Gysen

J-Bayのロングライトで非​​の打ちどころのない彼は、ファイナルでヒート・トータル18.76(20点満点中)という驚異的なスコアを叩き出し、最も重要な場面で完璧なタイミングでピークに達したこのブラジル人を止めるものは何もなかった。

南アフリカでの前大会勝者のイーサン・ユーイング(AUS)は、難しい一日で再び決勝に進出したが、アンタッチャブルのフィリッペに2度目の優勝を許されなかった。

Corona Open J-BayイーサンユーイングPHOTO: © WSL/ Alan Van Gysen

ノース・ストラッドブロークアイランドのサーファーは、クリーンでパワフルなカービングで、ジョーディ・スミス(RSA)、コナー・オリアリー(AUS)、ガブリエル・メディーナ(BRA)らを破り、ファイナルへの道のりで再び高得点をマークした。

イーサンは本日獲得した準優勝の7,800ポイントにより、CTランキング2位に浮上し、トラッセルズで世界タイトルを争うチャンスを得るWSLファイナル5の出場を決定した。

Corona Open J-BayグリフィンコラピントPHOTO: © WSL/ Beatriz-Ryder

男子はこの他、R16で敗れたグリフィン・コラピント(USA)がCTランキング3位で念願の最終戦のWSLファイナル5の切符を手に入れた。

 

CTで5勝目をあげたレイキー・ピーターソン(USA)はランキング6位にアップ

Corona Open J-Bayレイキーピーターソン優勝PHOTO: © WSL/ Beatriz-Ryder
レイキー・ピーターソン(アメリカ)が、チャンピオンシップツアーでキャリア5回目のイベントタイトルを獲得し、公式に勝利の調子を取り戻し、2019年以来の優勝となった。

2018年と2019年には世界タイトルの脅威にさらされていたサンタバーバラ出身のパワフルなサーファーは、2021年初めに腰の負傷を負い、それ以来、再び勝利の方程式を見つけるために戦ってきた。

Corona Open J-BayレイキーピーターソンPHOTO: © WSL/ Beatriz-Ryder
「これはカレンダーの中で私のお気に入りのイベントです。本当に特別なものです」とレイキーはコメント。

「これは去年の今時期に亡くした義理の妹に捧げるものなので、たくさんの感情が込められています。本当に素晴らしいです。私たちは皆、一生懸命働き、とても競争心が強いですが、仲間があなたを祝いたいと思っていて、彼らがあなたのために来てくれると本当に特別です。それは非常にクールなコミュニティであり、私はそのようなスポーツを他にあまり知りません。」

今週最も厳しい試合に直面したレイキーの南アフリカでの決勝への道のりはハードだった。彼女は、期待のルーキーであるケイトリン・シマーズ(USA)、元準優勝のキャロライン・マークス(USA)、そして2x世界チャンピオンであるタイラー・ライト(AUS)に勝利してファイナルまで勝ち進んだ。

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決勝では、複数回の転倒と軽微なスコアで厳しいスタートを切ったが、試合の中盤で6.27ptをスコアすると、その後最高の波に乗り、エクセレント8.50ptをマークして勝利を確実にした。

「私はただプッシュし続けてプロセスを信頼していました。時には難しいこともあります」とレイキーはコメント。

「私はJベイが大好きです。トリッキーな1日でしたし、良い波が来たときにプライオリティーを間違えるのは簡単だったので、少しラッキーでしたが、自分自身をかなり誇りに思っています。これは私にとってこ3回目のファイナルで、3度目の正直です。」

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ファイナルでは素晴らしいスタートとバックアップで途中まで試合をリードしていたモーリー・ピックラム(AUS)は、レイキーに逆転されてからそれを巻き返すだけの波を見つけることができずトータル13.50(7.50+6.00)で準優勝となった。
Corona Open J-BayPHOTO: © WSL/ Alan Van Gysen
ベルズ戦ではイエロージャージを着たモーリーだがQFで4試合連続の敗退で順位をわずかに後退させたが、今大会で、8x世界チャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)と5x世界チャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)を破りファイナルへ進出した。

この結果によりモーリーはCTランキング4位でWSLファイナル5進出が決定した。2022年のミッドシーズンカットから2023年の世界タイトルを争うチャンスを勝ち取ったモーリーの成長は目を見張るものであり、彼女は今後数年にわたって究極の王座を争うことになるだろう。

Corona Open J-BayPHOTO: © WSL/ Beatriz-Ryder
その他、女子ではQFでレイキーに敗退したキャロライン・マークス(USA)がCTランキング3位で最終戦への切符を手に入れた。

 

五十嵐カノアは3位

五十嵐カノアCorona Open J-BayPHOTO: © WSL/ Beatriz-Ryder
シーズンの後半にかけ調子を上げてきている五十嵐カノアは今大会、CT8ランキング4位のジョアウ・チアンカ(BRA)や前戦の勝者でランキング5位のヤゴ・ドラ(BRA)を破りSFへ進出した。

SFではフィリッペと対戦し、オープニングから8ptと好調なスタートを切ったが、その後バックアップが作れず惜しくも敗退となったが今年最高位の3位でフィニッシュ。

この結果でCTランキング13位までアップさせた。

 

グリフィン、イーサン、フィリッペが2024年パリオリンピックの暫定出場資格を獲得

PHOTO: © WSL/ Alan Van Gysen

イーサン・ユーイング(AUS) は、年末にオーストラリアの最高位になることが保証されているため、2024年のパリオリンピックでオーストラリア代表として暫定的に出場資格を獲得した。

「それは私の大きな目標であり、特にチョープーのような波でオリンピックに出場することは、エキサイティングであり、それに向かって努力することになるだろう。」とイーサンはコメント。

グリフィン・コラピント(USA)とフィリペ・トレド(BRA) は、WSL CTランキングを通じてイーサンとともに 2024年パリオリンピックへの暫定出場権を獲得した。

Corona Open J-BayPHOTO: © WSL/ Alan Van Gysen

「なんて簡単に物事は好転するんだろう!」グリフィンはこう付け加えた。

「昨日、Jベイで負けてとても動揺しましたが、これが私の今年の目標でした。CTイベントで1勝してこれで優勝したので、あとはタイトルを獲得するだけです。すべてを紙に書き出して、それが現実になっていくのを感じるのはとてもクールで、とても気持ちいいです。」

Corona Open J-BayPHOTO: © WSL/ Beatriz-Ryder
「今、これが私たちのスポーツで到達できる頂点中の頂点だと感じています」とフィリッペはコメント。

「世界タイトルを獲得することには言葉がありませんが、オリンピック選手として戦うことは特別なことです。私はそこに行って国と家族を代表して、ブラジルのためにもう一度メダルを獲得できるように最善を尽くします。」

 

CT最終戦を前にあと残り1戦となり、世界タイトルを争うTOP5は男子は残り2枠、女子は残り1枠が次のCT10戦「SHISEIDO Tahiti Pro」で決定する。果たしてどんなドラマが繰り広げられるのか楽しみだ。

 
【全ハイライト映像】CT第9戦「Corona Open J-Bay」

 
▼CT第9戦「Corona Open J-Bay」
https://www.worldsurfleague.com/events/2023/ct/74/corona-open-j-bay/main

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