フィリッペトレドとモーリーピックラムが優勝! CT第2戦「Hurley Pro Sunset Beach」

2023/02/21 更新

フィリッペトレドとモーリーピックラムが優勝! CT第2戦「Hurley Pro Sunset Beach」PHOTO: © WSL/ Tony Heff

サーフィン世界最高峰のWSL(ワールドサーフリーグ) CT(チャンピオンシップツアー)の第2戦「Hurley Pro Sunset Beach」はOahu SUNSET BEACH(オアフ島 サンセットビーチ)で開催され、現地時間2/19(日)に試合の最終日を迎え、フィリッペ・トレド(BRA)とモーリー・ピックラム(AUS)が優勝した。

最終日、サンセットビーチは6-8フィートの凄まじい波がブレイクする中、男女共にQF(クォーターファイナル)から全てのヒートが消化された。

 

フィリッペ・トレド(BRA)はCT13勝達成!

フィリッペトレドHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Brent Bielmann

男子のファイナルは2022年のCT第7戦「Surf City El Salvador Pro」のファイナル以来であるフィリッペ・トレド(BRA)とグリフィン・コラピント(USA)が再び対戦。

フィリッペトレドHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Brent Bielmann
両者共オープニングから素晴らしいサーフィンを披露。フィリッペは複数のパワフルなマニューバーで7.83ptマーク。

一方のグリフィンはビックマニューバーとクレイジーなエンドセクションでのフィニッシュをきめてオープニングから9.17ptをマーク。

その後6点台をスコアするグリフィンに対し、フィリッペはすぐさま反撃し、8.27ptとリードポイントを広げリードを奪った。

試合終了3分を切り、逆転に6.93ptが必要なグリフィンはビックマニューバーでトータル16.10pt(9.17+6.93)をメイクする事に成功。

フィリッペトレドHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Brent Bielmann
しかしその直後、フィリッペは最後の波でダイナミックなサーフィンを披露して9.47ptを叩き出しトータル17.74pt(9.47+8.27)としリードを譲らない。グリフィンは最後の波で逆転を試みるがスコア届かず、フィリッペがCTキャリア13回目の優勝を飾った。

フィリッペトレド優勝Hurley Pro Sunset Beach

「この優勝は大きな意味があります。私はこのトレーニングとサーフィンをスーパーハードにしてきました。去年は楽しかったし、自分が欲しかった世界タイトルを手に入れて、多くのことを学びました。このような状況になると、私は本当に準備ができていて、何に対しても準備ができているように感じます。」

フィリッペトレドHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Brent Bielmann
「グリフィン・コラピントがスウィングして出てきたとき、私はただ「準備はできた、さあ行くぞ」と思っていました。 良い波が来ることは知っていましたし、スローなヒートもありましたが彼が9.17ptに少し緊張しているようでした。グリフィンが本当にそうだったかはさておき、落ち着いて波を待ちやるべきことをしました。」

グリフィンコラピントHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Brent Bielmann

サンクレメンテのグリフィンは、CTキャリア3度目の優勝を逃したが、この勢いを利用して、前回優勝したイベントである次のポルトガルの目的地に向かう。

グリフィンコラピントHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Tony Heff

24歳のグリフィンは昨年6位でFinal5には出場できなかったが、昨年4位のイーサン・ユーイング(AUS)をQFで、今年ランキングをリードし昨年3位のジャック・ロビンソン(AUS)をSFで破りファイナルへ駒を進めた。

ジャックロビンソンurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Tony Heff

ジャックロビンソンurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Brent Bielmann

開幕戦を制したジャックは今大会3位だがCTランキングはリードしたまま。しかし、2位とのフィリッペがわずか1340pt差で追いかけている。

ジョアウチアンカHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Brent Bielmann

今年頭角を表しているジョアウ・チアンカ(BRA)はSFでフィリッペに敗れたものの初戦に引き続き今大会も3位でランキング3位につけている。

 

女子はモーリー・ピックラム(AUS)がCT初優勝でランキング首位!

モーリーピックラムHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Tony Heff

20歳のオーストラリア出身のモーリーはブリッサ・ヘネシー(CRC)と2x世界チャンピオンのタイラー・ライト(AUS)を破りファイナルへ進出した。

キャロラインマークスHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Brent Bielmann

ファイナルでの対戦相手は21歳のキャロライン・マークス(USA)でルーキーのケイトリン・シマーズ(USA) と2年目のガブリエラ・ブライアン(HAW)を倒し勝ち上がってきた。

モーリーピックラムHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Brent Bielmann

この若手2人によるファイナルバトルは、モーリーが最初の波でワイプアウトした後、すぐに落ち着きを取り戻し、ヒートの途中までに2本のミッドレンジスコアをメイク。

キャロラインマークスHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Brent Bielmann
しかしキャロラインはバックハンドでのクリティカルなサーフィンを披露して7.5ptをマークしモーリーにプレッシャーをかけた。 さらに優先権を持ったキャロラインがバックアップで2.4ptスコアしてモーリーが5.58pt逆転に必要な状況を作りリードを奪った。

モーリーピックラムHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Brent Bielmann

慌ただしいアクションの中で、モーリーは5.50ptと5.40ptをスコアして、試合残り10分の時点でキャロラインからリードを奪った。逆転には3.4pt必要だったが良い波が見つけられずモーリーがCT初優勝を飾り、CTランキング1位のポジションへジャンプアップした。

モーリーピックラムHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Brent Bielmann

「イエローはただのジャージーカラーですが、私がなりたい場所であり、できると信じているので、トップにいることに興奮しています。優勝できてストークしていますし、このイベントはかなり挑戦的でしたが自信を失うことはなく、自分自身を本当に信じていたと思います。」

「女性のサーフィンレベルは非常に高いです。CS(チャレンジャー シリーズ)に1年参加してから CTイベントで優勝することができたので、多くの挫折があるにもかかわらず、少しずつ進んでいる自分を誇りに思っています。このような瞬間は、それだけの価値があります。」と優勝後にモーリーはコメントした。

キャロラインマークスHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Brent Bielmann

モーリーに1歩及ばなかったキャロラインだが、この準優勝でCTランキング4位までジャンプアップさせた。このファイナル進出でキャロラインはワールドタイトルレースとオリンピック出場権獲得への意欲を取り戻すことができた。

カリッサ・ムーア(HAW)Hurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Tony Heff

カリッサ・ムーア(HAW)Hurley Pro Sunset BeachHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Brent Bielmann

開幕戦で優勝したカリッサ・ムーア(HAW)はQFでガブリエラ・ブライアン(HAW)に敗れ今大会5位でフィニッシュしたがCTランキングはリードしたままモーリーと同ポイントの14,745pt。

ステファニーギルモアHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Tony Heff

ステファニーギルモアHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Brent Bielmann
開幕戦は17位で終わった8x世界チャンピオンステファニー・ギルモア(AUS)は、今大会ベスト8まで進出。QFではタイラー・ライト(AUS)に敗れるもミッドシーズンカット手前の11位までランキングをアップさせた。続くポルトガル戦で巻き返しを図る。

 

五十嵐カノアは9位!R16で惜しくも敗退

五十嵐カノアHurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Tony Heff

R32ではトータル15.00(8.17 + 6.83)でリードするジャクソン・ベイカー(AUS)に対し素晴らしい逆転劇で勝利した五十嵐カノアだが、R16でマシュー・マクギリブレイ (RSA) に1歩及ばず敗れ今大会9位でフィニッシュ。CTランキングは16位で続くCT第3戦「MEO Rip Curl Pro Portugal」でランクアップを目指す。

マシュー・マクギリブレイ (RSA)Hurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Tony Heff

マシューはQFでジョアウに敗れ5位。

和井田理央(IND)Hurley Pro Sunset BeachPHOTO: © WSL/ Brent Bielmann

和井田理央(IND)はR32でガブリエル・メディーナ(BRA)に敗れ17位でフィニッシュ。

 

CTシーズンはまだ序盤だが、今大会の結果はCTランキングにとって重要でCT第5戦「Margaret River Pro」に続いて、ミッドシーズンカットが迫っている。さらに2024年パリオリンピックの暫定オリンピック資格にも関係する。

CT女子ランキング

モーリーとカリッサ・ムーア(HAW) は現在、世界ランキングで首位を争っており、

CT男子ランキング

ジャック・ロビンソン (AUS)は2戦目を終えた時点で首位をキープ。フィリッペ・トレド (BRA) とタイラー・ライト (AUS) は、それぞれ2位と3位で首位と僅差になっている。

 

【ハイライト映像】 All The Highlights From The Hurley Pro Sunset Beach 2023

 

今年から新たに導入されたVissla CTシェイパーランキング。 

Vissla CT shaper ranking
シェイパー達のポイントは各イベントの男女の結果の合計点で争われる。

ランキングにカウントされるのはQFまで勝ち上がった選手のサーフボードのブランドで、勝者は最終戦「Rip Curl WSL Finals」で決定する。 

イベントごとに複数のボードを使用する選手の場合、最後のヒート勝利で乗ったシェイパーのボードにポイントが与えられる。

Vissla CT shaper ranking
CT第2戦を終えてMAYHEM(メイヘム)がランキングをリード、続いてSHARP EYE(シャープアイ)、DHD(ディーエイチディー)の順。
 

続くCT第3戦「MEO Rip Curl Pro Portugal」は3/8(水)〜3/16(木)までウェイティング期間に入る。今シーズンスローなスタートとなっているカノアだがこのポルトガル戦での巻き返しに期待したい。

 
▼CT第2戦「Hurley Pro Sunset Beach」
https://www.worldsurfleague.com/events/2023/ct/67/hurley-pro-sunset-beach/main

▼WSL(ワールドサーフリーグ)
https://www.worldsurfleague.com

なみある?の最新ニュースお届けします。

最新記事

上へ戻る

Internet Explorer完全非対応についてのご案内

「なみある?」WEBサイトは
Internet Explorerは全てのバージョンにおきまして完全非対応となりました。
Chrome、Firefox など 他ブラウザでご利用いただくようお願い申し上げます。
各ブラウザは以下からダウンロードください。
Chrome
https://www.google.co.jp/chrome/
Firefox
https://www.mozilla.org/ja/firefox/