PHOTO: © WSL/ Brent Bielmann
サーフィン世界最高峰のWSL(ワールドサーフリーグ) CT(チャンピオンシップツアー)の開幕戦「Billabong Pro Pipeline(ビラボン プロ パイプライン)」は現地時間2/8(水)にファイナルデーを迎え、ジャック・ロビンソン(AUS)と5x世界チャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)が共にパイプライン戦での初勝利を飾った。
シーズンの初戦が終わりカリッサとジャックは、昨年度チャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)とフィリッペ・トレド(BRA)からランキングリードを奪い、続くサンセットビーチで行われるCT第2戦「Hurley Pro Sunset Beach」ではイエロージャージを着る。
ジャック・ロビンソン(AUS)はCTキャリア4勝目でランキングをリード!
PHOTO: © WSL/ Tony Heff
パイプ戦で優勝候補で世界チャンピオンのガブリエル・メディーナ(BRA)やジョン・ジョン・フローレンス(HAW)の強敵を破りファイナルまで勝ち上がったジャック・ロビンソン(AUS)はファイナルでレオナルド・フィオラバンティ (ITA)と対戦。
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スロースタートとなった男子のファイナル、ジャックがレオナルドにわずかなリードを維持し、後半に突入。
レオナルドはバックドアで4ptメイクしてトータル7.47pt(4.00+3.47)とリードを奪い、ジャックが逆転に3.51pt必要な状況を作り出した。
しかし、ジャックもビックターン2発で応戦し、6.00ptをメイクしトータル9.17pt(6.00+3.17)で逆転に成功。
早くリードを離したいジャックに対し、レオナルドも再逆転に必要な5.18ptを追いかけるも良い波が見つけられず試合終了。 昨年度3位のジャックがパイプライン戦で初優勝、3年目のCTキャリアで4勝目を挙げた。
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「これは長い間夢見てきたことで、アンディ [アイアンズ] は私のお気に入りのサーファーの1人でした。
この勝利は最も特別です。ここハワイでこのスタートを切れたことにとても感謝しており、その道を走る準備ができています。去年はローで、多くのことを学びました。」
ランキングリードをフィリッペから奪ったジャックは続くCT第2戦「Hurley Pro Sunset Beach」イエロージャージを着て登場する。
ジャックの1日は、2x世界チャンピオンで元イベント優勝者のジョン ジョン フローレンス (HAW) とのスリリングな対戦でスタート。
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どちらも、バレルライディングのエキスパートなスキルを示し、クリティカルドロップを行い、前後のエクスチェンジでほぼ不可能と思われる出口を見つけ出した。しかしジャックが最終的にトータル13.84pt(7.17 + 6.67)で勝利。
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前日ディープバレルやエアーの技術で大会最高トータルスコア19.33(9.93 + 9.40)を叩き出したジョンジョンはQFでジャックに敗退し今大会5位。
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初日から素晴らしい活躍を見せたツアー2年目のジョアウ・チアンカ(BRA)はQFでチャンピオンのフィリッペ・トレド(BRA)を破りSFへと勝ちあがったが、ジャックに1歩及ばず3位でフィニッシュ。
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フィリッペはQF、後少しのところでジョアウに逆転できず初戦を5位でフィニッシュ。
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準優勝したレオナルド・フィオラバンティ (ITA)はQF(クォーターファイナル)でジョディー・スミス(RSA)を、SFではカイオ・イベリ(BRA)を破りファイナルへ進出した。
カリッサムーア(HAW)パイプライン戦で悲願の初優勝!
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過去2年間に渡りパイプライン戦で準優勝しているカリッサ・ムーア(HAW)は、2020年のファイナル以来リマッチとなるタイラー・ライト(AUS)と再び対戦。お互いのキャリアで11回目の決勝戦となった。
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スローなスタートとなったが、忍耐強く待ったカリッサがバックドアでディープなバレルを抜け7.17ptをマーク。
しかしタイラーもすぐに応戦し、フォアハンドのアタックで再びリードを取り戻し、試合残り7分でカリッサが逆転に2.83pt必要な状況を作った。
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残り時間が少ない中、カリッサは最後1本のチャンスを掴み3.83ptメイクする事に成功! 見事念願だったパイプライン戦での初優勝を飾った。
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「私はとても幸せです。この勝利を得るためだけに、非常に多くの感情があります。女性にとっては、パイプラインのようなクレイジーな波に乗るのに何年もかかり、より多くの時間を費やそうとするのは、プロセスでした。
昨年と同じようにシーズンを終えた後、勝利を収めてその状態を一掃できてうれしいです。
アンディ・アイアンズを称えるイベントに勝つことはとても特別なことです。彼は私のお気に入りのサーファーの 1 人で、彼が私のために時間を割いてくれたことにはいつも感謝しています。」 とカリッサは優勝後にコメントした。」
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カリッサの1日は、ツアーの新人であり、オアフの仲間である17歳のベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)との対戦でスタート。
カリッサがバックドアのバレルでエクセレント8ptを叩き出しトータル12.17pt(8.00 + 4.17)でSFを勝利。
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ベティルーは世界チャンピオンを倒すのに果敢に立ち向うがその差は縮まらず3位でフィニッシュ。
5x世界チャンピオンのカリッサは2022年の6回目の世界タイトルにわずかに及ばなかった後、現在1位に戻り、続くCT第2戦「Hurley Pro Sunset Beach」はイエロージャージで登場する。
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準優勝の2x世界チャンピオンタイラー・ライト(AUS)はレイキー・ピーターソン(USA)を激闘の末、わずか0.1ptの差をつけトータル13.43pt(8.00 + 5.43)で勝利した。
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レイキーは初戦3位と順調な滑り出しで続く第2戦に挑む。
五十嵐カノアは初戦17位
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R32でカノアは、ディープバレルに入るも最後までメイクできる波を見つけられず、ジョアウ・チアンカ(BRA)に敗退。初戦は17位でフィニッシュ。
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和井田理央(IND)はR32でコナー・オリアリー(AUS)を破りベスト16入りしたがジョアウに敗れて9位。
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昨年度パイプライン戦で優勝したケリー・スレーター(USA)はR32でヤゴー・ドラ(BRA)に敗れ17位でフィニッシュ。
【ハイライト動画:FINAL DAY】 Billabong Pro Pipeline 2023
https://namiaru.tv/wave/namiDtl.php?surfline_id….
・ベストシーズン: 冬
・ベストサイズ:オーバーヘッド〜トリプルオーバー
・ベストスウェル: 西北西ー北西
・ベストタイド: ミディアム
・ベストウィンド:弱い南東
▼CT開幕戦「Billabong Pro Pipeline」
https://www.worldsurfleague.com/events/2023/ct/66/billabong-pro-pipeline/main
続くCT第2戦「Hurley Pro Sunset Beach」は現地時間2/12(日)〜ウェイティング期間に入る。 初戦17位となった五十嵐カノアは今後どのような追い上げを見せるのか注目していきたい。
▼CT第2戦「Hurley Pro Sunset Beach」
https://www.worldsurfleague.com/events/2023/ct/67/hurley-pro-sunset-beach/main
▼WSL(ワールドサーフリーグ)
https://www.worldsurfleague.com