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アメリカ カリフォルニア州 San Clemente LOWER TRESTLES (サンクレメンテ ローワートラッセルズ)では、現地時間9/8(木)にWSL(ワールドサーフリーグ)CT(チャンピオンシップツアー)の最終戦「RIP CURL WSL Finals」が開催され、フィリッペ・トレド(BRA)が初となる世界タイトル獲得、ステファニアー・ギルモア(AUS)は8度目の世界チャンピオンに輝いた。
フィリッペ・トレド(BRA)が初の世界チャンピオンに!
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今シーズン圧倒的な強さでランキングをリードし、このWSL FinalsはNo.1のポジションにより最終タイトルマッチからの戦いとなるフィリッペ・トレド(BRA)。
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対戦相手のイタロ・フェレイラ(BRA)は初戦からNo.5の五十嵐カノア、No.3のイーサン・ユーイング(AUS)、そしてNo.2のジャック・ロビンソン(AUS)を倒し最終舞台へと勝ち上がった。
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全3戦のうち先に2勝した選手が世界タイトルを獲得する。タイトルマッチの初戦、フィリッペは勢いにのるイタロを押さえ先に1勝してチャンピオンへと1歩近づけた。
続く2戦目も接戦となったが、フィリッペはトータル16.50pt(8.67+7.83)をスコアし、イタロに連続で勝利して初のワールドタイトルを獲得した。
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「これ以上のことはありません。これはブラジルのため、私の家族のため、そしてここにいる皆さんのためです。まず、イエスに感謝します。彼が私の人生と先週、そして1年を通して何をしたか。私は落ち着いて、そこにいるイエスの助けを借り集めました。昨夜、私たちはジョン牧師、テリー牧師と妻、そして家族全員と一緒に時間を過ごしました.彼が私たちに与えた2つの言葉は平和と力でした.それが私が一日中持っていたものです。」と世界チャンピオンになったフィリッペはコメント。
彼の家族と技術に対するブラジル人のコミットメントは、これまで以上に明白で、彼らと一緒に各イベントに周り、2022年のCTシーズンを支配し、今シーズン2勝を含む5回のファイナル出場を果たし、イタロとのタイトルマッチアップにのぞんだ。
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「夢を追いかける人は誰でも報われます。それは大変でたくさんお浮き沈みがあり、悪い考えにもなりましたが、やり遂げました。」
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今シーズン2位でフィニッシュした2019年チャンピオンのイタロは今年素晴らしい活躍を見せたジャック・ロビンソン(AUS)に反撃の機会を与えず勝利。その後のぞんだフィリッペとのタイトルマッチアップで全てを出し尽くした。
ステファニー・ギルモア(AUS)は初戦から勝ち上がり8x世界チャンピオンに
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No.5のステファニー・ギルモア(AUS)は初戦からのこの最終戦に挑み、No.4のブリッサ・ヘネシー(CRI)、No.3タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、そしてNo.2のジョアン・ディフェイを破りNo.1カリッサ・ムーア(HAW)のいるタイトルマッチへと勝ち上がった。
女子のタイトルレースは、7xチャンピオンであるギルモアと5x世界チャンピオンであるカリッサのレジェンドがベストオブ3の戦いで対決するタイトルマッチだ。
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初戦、ステファニーはその勢いを落とす事なくカリッサに勝利して窮地に追いやった。
続くタイトルマッチ2戦目も、ステファニーは猛攻は止まる事なく、最高の波を選び、トレードマークのレールワークでスタイリッシュなサーフィンをフルに発揮。
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感動的なフィニッシュで、ステファニーは2022年の世界チャンピオンになっただけでなく、史上最高の女性サーファーとなり、8つの世界タイトルを記録した。
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「今のこの気持ちを表現できる言葉は本当に多くないですが、私はこのフォーマットが大好きです。かなりのプレッシャーでしたが、それは本当に信じられないことです。」とステファニーはコメント。
オーストラリアのニューサウスウェールズ州出身の34歳のステファニアーは、ルーキーシーズン (2007年) に初の世界タイトルを獲得し、そのような偉業を達成した史上初のサーファー になった。
彼女はさらに3つの連続したタイトル (2008年、2009年、2010 年)、2012年と2014年にはさらに2つの世界タイトルを獲得。そして2018年、4年間のギャップを経て、ステファニーはオーストラリアのレイン・ビーチリーの記録に並ぶ7回目の世界タイトルを獲得し、2019年のCTシーズンを世界4位で終え、東京オリンピックの資格を得たがメダルには届かず、ライバルのカリッサが金メダルと世界タイトルを獲得を見せつけられた。
しかし2021年の終わりに、ステファニーは再びCTに専念し、8回目の世界タイトルを獲得することを誓い今日、彼女はまさにそれを成し遂げ、サーフィン界のレジェンドの1人としての地位をさらに固めた。
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「世界で最も素晴らしい女性サーファーのブリッサ(ヘネシー)、タティアナ(ウェストン・ウェッブ)、ジョアン(デフェイ)に勝利できた事を本当に誇りに思います。そして、カリッサとの決勝まで勝ち進むことができました。カリッサは今年の現実の世界チャンピオンです。私はタイトルマッチでたおす事ができればとてもクールだと思っていました。私が思うに史上最高です。」とステファニーはコメントした。
昨年のこの時期5回目のチャンピオンを獲得したカリッサ・ムーアだが、このスポーツで最も偉大な選手の1人は、タイトルマッチで海とのリズムを見つけることができずステファニーに敗退した。
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今シーズン4つのファイナル進出でRip Curl WSL FinalsのNo.1の出場権を獲得したカリッサにとって驚くべきシーズンとなった。
五十嵐カノアは今シーズン5位でフィニッシュ
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日本人史上初となる最終戦に出場した五十嵐カノアはイタロを相手にバリエーションあるサーフィンをみせトータル11.83(6.83 + 5.00)をスコアしたが1歩及ばず敗退。
今シーズンは自身の記録を更新してCTランキング5位でフィニッシュした。
前半戦はCTランキングをリードしてイエロージャージを着るなど素晴らしい活躍を見せた五十嵐カノア。来シーズンはまたどんな姿でCTの舞台に戻ってくるのか楽しみだ。
ハイライト映像: All The Crazy Action From The Rip Curl WSL Finals
Rip Curl WSL Finals結果
Women’s Match 1: ステファニー・ギルモア (AUS) 14.76 DEF. ブリッサ・ヘネシー(CRI) 14.33
Men’s Match 1: イタロ・フェレイラ(BRA) 13.37 DEF. 五十嵐カノア(JPN) 11.83
Women’s Match 2: ステファニー・ギルモア (AUS) 15.30 DEF. タティアナ・ウェストン・ウェブ (BRA) 14.87
Men’s Match 2: イタロ・フェレイラ(BRA) 13.10 DEF. イーサン・ユーイング (AUS) 11.83
Women’s Match 3:ステファニー・ギルモア (AUS) 16.83 DEF. ジョアン・ディフェイ (FRA) 10.53
Men’s Match 3: イタロ・フェレイラ(BRA) 16.10 DEF. ジャック・ロビンソン(AUS) 13.30
Women’s Title Match, Heat 1: ステファニー・ギルモア (AUS) 15.00 DEF. カリッサ・ムーア (HAW) 10.90
Men’s Title Match, Heat 1: フィリッペ・トレド (BRA) 15.13 DEF. イタロ・フェレイラ (BRA) 14.97
Women’s Title Match, Heat 2: ステファニー・ギルモア (AUS) 15.23 DEF. カリッサ・ムーア (HAW) 11.97
Men’s Title Match, Heat 2: フィリッペ・トレド (BRA) 16.50 DEF. イタロ・フェレイラ(BRA) 14.93
CT最終戦「RIP CURL WSL Finals」
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/ct/10/rip-curl-wsl-finals/main