PHOTO: © WSL/ Damien Poullenot
フランス領ポリネシアTahiti Teahupo’o(タヒチ、 チョープー)で開催されたWSL(ワールドサーフリーグ)CT(チャンピオンシップツアー)の第10戦「Outerknown Tahiti Pro」は現地時間8/19(金)にファイナルデーを迎えた。チョープーは4−6フィートとサイズダウンしたものの、ダブル以上ある掘れ上がったチューブがブレイクする会場は4日間のコンテスト期間で最高潮に達し、ミゲェール・プーポ(BRA)とコートニー・コンローグ(USA)が優勝した。
ミゲェール・プーポ(BRA)はCT初優勝でランキング6位の最高位でフィニッシュ
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ミゲェール・プーポは地元のワイルドカード カウリ・ヴァースト (FRA) とファイナルで対戦し素晴らしいパフォーマンスを見せ、CT戦初勝利を挙げた。
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「CTで勝つのに10年かかりました。チャレンジャーシリーズ(CS)で勝ったことはあり、そして今年はCTで優勝しトロフィーを獲得して努力が報われることを確認したかったです。このトロフィーは最愛の人、ベイビー、お母さんと、お父さんそして私のクルー達に捧げたいです。サポートしてくれてありがとうございました。」と優勝を決めたミゲェールがコメント。
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ファイナルでは9ptを含む2本のエクセレントスコアを出し、トータル17.17pt(9.00 + 8.17)でカウリを破り優勝した。
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ミゲェールはWSLのFINAL5には出場できなかったものの、この優勝でCTランキングを6位とし2023年の有力候補となったことは間違いない。
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ミゲェールはCTキャリアで2011年以来、初のファイナルからCT第10戦「Outerknown Tahiti Pro」で優勝という最高の成績で2022年を締めくくった。
ブラジル人選手は、Billabong Pro Pipelineで3位に入賞してシーズンをスタートし、 Oi Rio ProやRip Curl Pro Bells Beachなどのイベントで輝かしい瞬間を過ごした。
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今回2位だったカウリは弱冠20歳にもかかわらず、SF(セミファイル)では11x世界チャンピオンのケリー・スレーター(USA)を相手に圧倒的な強さを見せてファイナルへ進出した。その前の試合ではCTランキング3位のイーサン・ユーイング(AUS)をR16で、マシュー・マクギリブレイ(RSA)をQFで倒すなどホームで大健闘を見せた。
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ファイナルでは7点台を2本揃えるも、ミゲェールのエクセレントライディングには1歩及ばず2位。
五十嵐カノアは5位!
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Day3でベスト8入りを決定し、世界チャンピオン争いの最終戦「Rip Curl WSL Finals」の出場を決めた五十嵐カノア。
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QFでは優勝したミゲェール・プーポ(BRA)に敗れて5位でフィニッシュした。
今シーズンまだ優勝がないカノアだが、準優勝が1回、3位が1回、そして5位が4回と一貫した強さを見せTOP5入りを果たした。
コートニー・コンローグ(USA)が16年ぶりのチョープーCT戦の初代女王に!
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カリフォルニア出身のコートニー コンローグ(USA)がCT第10戦「Outerknown Tahiti Pro」で歴史的な勝利を収め、これは、2006年以来初めての女性となる。
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全ての試合で素晴らしいサーフィンを披露していたコートニーがファイナルで対戦したのはブリッサ・ヘネシー(CRI)。
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ファイナルは、イベントの傑出した2人の対戦だが、コートニーが波と同調し、チューブで信じられないほどのサーフィンで、リードポイント7.17ptを含むトータル11.67(7.17+4.50)をスコアして主導権を握った。
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一方のブリッサは3.77ptのリードスコアをメイクするも、その後なかなかリズムが作れず試合はそのまま終了。
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コートニーが2019年のベルズ戦以来、13回目のCT優勝を成し遂げた。
「正直、これには本当に感謝しています。久しぶりの勝利です。 今年は非常に多くのチャレンジと浮き沈みがありました。私はこの波が大好きです。この波はとてもマジカルで、ここで勝てて本当にラッキーだと思っています。」
「ブリッサとファイナルでこの波を共有できてよかったです。彼女は全てのイベントをチャージしていました。今年を勝利で締めくくれるのはパーフェクトです。家族や友達、スポンサーがなければこの場所いれません。またWSLへはこの女子の大会を戻してくれて感謝しています。」と優勝後にコートニーがコメントした。
ブリッサヘネシー(CRI)がTOP5に入り女子世界チャンピオン争いへ
PHOTO: © WSL/ Beatriz Ryder
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ファイナルの前、QF(クォーターファイナル)でブリッサはカリフォルニアのレイキー・ピータソン(USA)とCTランキングTOP5争いをして、トータル10.10(7.17 + 2.93)をマークして勝利。見事最終戦「Rip Curl WSL Finals」への最後の出場権を獲得した。
ブリッサは、ステファニー・ギルモア(AUS)とタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、ジョアン・ディフェイ(FRA)そしてカリッサ・ムーア(HAW)と共に、ローワーズで9/8〜18の波が良い1日で行われる世界チャンピオン争いの初めての舞台に挑む。
「現時点ではこれを全て受け止めようと思います。父と母がここにいて、ツアーに参加しているすべての選手がこの美しいラインナップを共有するのはとても特別なことです。 コートニーとファイナルできたのは信じられないことです。彼女は素晴らしいライディングをしていましたし、一緒にいるだけで楽しい人なので、素晴らしい1日でした。今ポジティブに感じていますし、このエナジーをトラッセルズに持って行きたいです。」と最終戦の出場を決めたブリッサはコメントした。
2022年の世界チャンピオン争いの男女5名が決定
今大会の結果により、世界チャンピオン争いの舞台である最終戦に出場する男女5名ずつのカードが出揃った。
男子WSL Final 5:
1- フィリッペ・トレド(BRA)
2- ジャック・ロビンソン(AUS)
3-イーサン・ユーイング(AUS)
4-イタロ・フェレイラ(BRA)
5-五十嵐カノア(JPN)
女子WSL Final 5:
1-カリッサ・ムーア(HAW)
2-ジョアン・ディフェイ(FRA)
3-タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
4-ブリッサ・ヘネシー(CRI)
5-ステファニー・ギルモア(AUS)
最終戦「Rip Curl WSL Finals」は9/8(木)〜9/15(木)のウェイティング期間の中で、カリフォルニア州サンクレメンテのローワートラッセルズで開催される。
遂に世界チャンピオン争いの舞台まで五十嵐カノア、最終戦のフィリッペが待つ所まで勝ち上げるには強敵を相手に試合数をこなして険しい道のりになる事は間違いないが、是非No1になることを願い応援したい。
CT第10戦「Outerknown Tahiti Pro」
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/ct/11/outerknown-tahiti-pro/main