PHOTO: © WSL/ Beatriz Ryder
南アフリカの東ケープJeffreys Bay(ジェフェリーズ・ベイ 通称J-Bay)ではWSL(ワールドサーフリーグ)CT(チャンピオンシップツアー)の第9戦「Corona Open J-Bay」が3日間の素晴らしいコンディンションの中行われてイーサン・ユーイング(AUS)はCTキャリア初優勝、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)は女子史上初となるグーフィーフッターでの優勝を飾った。
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イーサン・ユーイングがCT初優勝でランキング3位にアップ
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イーサンは南アフリカ出身のマシュー・マクギブレイ (RSA) やジョディー・スミス (RSA)そしてヤゴー・ドラ(BRA)を破り初のCTファイナル出場を果たした。
ファイナルでは西オーストラリア出身のジャック・ロビンソン(AUS)と対戦。
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ジャックはオープニングからバリエーションあるカービングと垂直のアプローチで8.83ptをスコアし早い段階で優位に進めた。
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イーサンはあまりセクションがないように思える波でも持ち前のテクニックで7.17pt、そしてその後さらにキレキレのカービングやリッピングを駆使して7.67ptをスコアしてトータル14.84pt。
一方のジャックはダイナミックなターンでバックアップ6.93ptとしトータル15.76ptでシーソーバトルを繰り広げた。
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しかしイーサンはJ-bayのラインナップでさらにプッシュした素晴らしいライディングを披露して9.13ptを叩き出しトータル16.80ptで試合をリード。
ジャックもさらに攻めバックアップを7.47ptに伸ばすが逆転できず、イーサンがCT初優勝を決めた。
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「今年好調のジャック(ロビンソン)にとても影響を受けています。まだ勝っていなかったので、自分自身プレッシャーはなかったです。」
「ジャックは良いスタートを切り、そして私は落ち着きを保とうとしました。 まだまだ余力はたくさん残っているような気がしますが、このドリームイベントのひとつに勝利できて最高です。」とイーサンはコメント。
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さらに続けて、
「良い年になっています。CTの最初の年はとても燻っていて、2年目はウォームアップでしたが今年は自分のサーフィンを見せられているので心地良いです。続くチョープー戦ですが、多くの時間をそこで過ごしたことはないですが、残りの試合も楽しみです。」
イーサンはこの優勝により、CTランキングを最終戦「Rip Curl WSL Finals」の出場権(TOP5)内の3くらいにアップさせた。
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今大会準優勝したジャック・ロビンソン(AUS)はCTランキング2位をキープ、そして今大会QFへ進出した時点で最終戦「Rip Curl WSL Finals」の出場権を獲得した。
五十嵐カノアはイタロフェレイラを破り3位
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ファイナルデーまで勝ち残った五十嵐カノアは、QF(クォーターファイナル)で金メダリストのイタロ・フェレイラ(BRA)を逆転の末、トータル15.43pt(8.33+7.10)をスコアして破り、今年ベスト成績となるSF(セミファイナル)へ出場した。
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SFではジャック・ロビンソンに1歩及ばず破れたが自身の最高順位5位を3位にアップデートさせたのは嬉しいニュースだ。
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しかしランキングはトータル35,525ptと6位のままで、TOP5内の5位にいるグリフィン・コラピント(USA)の36,800ptと1275pt差。 4位のイタロ(39,130)とは3605pt差だ。
残すところCT第10戦「Outerknown Tahiti Pro」の成績のみとなった世界チャンピオンを決めるTOP5争い。日本人初出場を願いたい。
五十嵐カノア vs イタロフェレイラ CT第9戦「Corona Open J-Bay」
タティアナは今年2勝目でCTランキング3位にアップ
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CT7シーズン目となるタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)は昨年2位でフィニッシュし、今年もこの優勝によりTOP5内に入り、世界タイトルの座を狙おうとしている。
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「私はバックハンドでサーフィンをするのが大好きです。多くの人がそれを知っていますが、すべてをまとめてモノにするまでにしばらくかかりました。」
前半のポルトガル戦での優勝、G-Landとリオでの準優勝そして今大会で再び優勝し、そしてCTランキング3位でチョープー戦に挑む。
「このイベントはパーフェクトな波で1週間それを共有してくれたローカルの方には感謝しています。それはまさに驚異的でした。」
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ファイナルで迎えた相手は2x世界チャンピオンのタイラー・ライト(AUS)、序盤から熱い戦いが繰り広げられ共に最初にセットを乗り7点台をマーク。
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2回目のチャンスを掴んだタティアナはさらにエクセレント8.5ptで試合をリード。
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さらに勢いを止めないタティアナはクリティカルなセクションで素晴らしいコントロールを魅せて9.0pt叩き出しリードポイントを広げトータル17.50pt(8.50+9.00)でタイラーを窮地に追い込んだ。
それでもタイラーは最後の波で8.17ptスコアするが逆転できず、タティアナがポルトガルに続き今年2勝目をあげた。
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今年11シーズン目を迎え、トータル14勝しているベテランのタイラーは2022年も3度目のチャンピオンを目指しソリッドなスタートをきったものの、前2戦を怪我をしてCTランキング10位でこのJ-Bay戦に挑んだ。
この準優勝でCTランキング7位にアップさせ最終戦「Rip Curl WSL Finals」の出場をかけ続くCT第10選でTOP5入りを目指す。
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CTランキングをリードしている前回のJ-Bay戦の勝者である5x世界チャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)はSFのタティアアナとの戦いでプライオリティーインターフェアを取られて敗退し3位でフィニッシュ。
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2018年のJ-Bay戦の勝者である7x世界チャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)はSFでタイラーに敗れて3位。CTランキングは4位をキープ。
世界タイトル争いを決める最終戦出場のTOP5選びは残り1戦のみとなった。男子はフィリッペ・トレド(BRA)、ジャック・ロビンソン(AUS)、女子はカリッサ・ムーア(HAW)とジョアン・ディフェイ(FRA)が既に出場を決めている。残り6枠の行方はいかに!? 五十嵐カノアは更なる活躍でTOP5入りできるか?
8/11(木)からウェイティング期間に入るCT第10戦「Outerknown Tahiti Pro」は見逃せない!
CT第9戦「Corona Open J-Bay」
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/ct/4/corona-open-j-bay/main