PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
南アフリカのKwaZulu-Natal Ballito(クワズールー ナタール州 バリート)で開催されたWSLのチャレンジャーシリーズ(CS)の3戦目となる「The Ballito Pro presented by O’Neill」は現地時間7/10(日)にファイナルデーを迎え、和井田理央とモーリーピックラムが優勝した。
PHOTO: © WSL/ Alan van Gysen
最終日は3〜4フィートのコンディションの中、女子のQF(クォーターファイナル)からスタートして、男女ファイナルまでの全てのヒートが消化された。2023年のCT(チャンピオンシップツアー)のクオリファイを目指すベストサーファー達による凄まじい試合が繰り広げられた。
和井田理央は2連覇達成でCSランキングTopに浮上
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
CS第2戦に引き続きファイナルまで勝ち進んだ和井田理央(IDN)はフランスのガティエン・デラへ(FRA)と対戦。
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
和井田はオープニングからエアーを入れたバリエーションあるサーフィンで7.5ptを出すと、その後チューブをメイクしてバックアップ5.17ptと試合をリードしてガティエンのプレッシャーをかけた。
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
ガティエンは数本の波に乗り失敗するが、エアーローテーションで5.57ptをスコア。
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
その間にもハングリーに攻める和井田は、さらにエアーリバースでエクセレント8.0を叩き出し、トータル15.5ptと圧倒的な強さを見せて今年2戦連続優勝を成し遂げた。
PHOTO: © WSL/ Alan van Gysen
「CSの試合を立て続け優勝したことを思うとクレイジーです。今日は多くの人がいて、ビーチに行くのが難しかったです。皆様のサーポートに心より感謝します。また戻ってきて優勝したいです。」と和井田はコメント。
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
ダイナミックなレギューラーフッターの和井田はこのCS2連勝により、トータル20750ptを獲得。他の選手と比べても圧倒的ポジションでCTランキングをリードしており、2023年のCT入り目前と言っても過言ではない。
「インドネシアを表明することができて幸せです。まだインドネシア人のCTサーファーは過去にいないので、そこにいる全ての子ども達にその姿を見せてあげたいです。私はそのために一生懸命やっています。家に帰って皆に会うのが待ち遠しいです。」と和井田はさらにコメントした。
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
今までランキングをリードしていたレオナルド・フィオラバンティ(IT)は今大会SF(セミファイナル)でガティエンに敗れ3位、トータル16,915ptで2位のポジション。
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
今大会準優勝のガティエンはCSランキング9位までアップし、CTクオリファイライン11位以内に入った。
ファイナルリプレイ 和井田理央 vs ガティエン・デラへ | Ballito Pro
モーリー・ピックラム(AUS)が優勝!
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
オーストラリアの元CTサーファーメイシー・キャラハン(AUS)とCTルーキーのモーリー・ピックラム(AUS)の対戦となった女子のファイナル。
メイシーがパワフルなバックハンドターンで5ptをマークすると、モーリーは4.67ptを出し後を追いかけた。
経験豊富なメイシーはさらに短いレフトの波で5.67pt出し試合をリード。
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
モーリーは戦略を変え、前にやった男子ファイナルでビックスコアが出たライトの波を見つけて5.83ptを出すが、
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
メイシーは6.5ptでさらにリードポイントを伸ばしトータル12.17pt(6.50+5.67)とリードを譲らない。
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
試合終了間際、逆転には6.35ptが必要な状況の中、モーリーはバックハンド2発で6.57ptをスコアし、トータル12.40pt(6.57+5.83) と逆転に成功。これがウィニングスコアとなりモーリーは今年2回目のCSファイナル出場で優勝を飾った。
PHOTO: © WSL/ Alan van Gysen
「優勝できて最高です。今大会はでは、プロセスを楽しんでみたような気がします。マンリーに戻って、それを楽しむのに苦労したので、ここへ来てとても幸せな気持ちです。」
「メイシーには脱帽です。私は良い機会を見つけることができませんでした。私たちは同じ町から来ているので、この勝利は特別です。」
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
QS戦で3度優勝しCT入りしたルーキーのモーリーは今年ミッドシーズンカット入りできず、CSで再び2023年のCTクオリファイを目指す。ゴールドコーストでは準優勝、マンリーでは17位そして今大会優勝でCSランキング2位に浮上。
今大会準優勝したメイシーはCTクオリファイラインの5位までランキングをアップさせることに成功した。
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
女子CSランキングをリードするのは変わらずケイティー・シマーズ(USA)で今大会はSFでモーリーに敗れ3位でフィニッシュ。
ファイナルリプレイ モーリー・ピックラム vs メイシー・キャラハン | Ballito Pro
脇田泰地と稲葉玲王はベスト16入り
今大会日本人最高位となったのはR16まで進出した脇田泰地と稲葉レオの9位。
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
脇田泰地はR16で元CTサーファーのキアヌ・アシン(HAW)に惜しくも0.56pt差で敗れQF進出とはならず敗退。しかしこの成績でCSランキング31位までアップ。
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
稲葉玲王は元CTサーファーのアレホ・ムニーツ(BRA)にR16で敗れ9位。この成績でCSランキング33位となった。
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
女子はR32まで勝ち進んだ都筑亜夢路が17位で最高位。
PHOTO: © WSL/ Nicolette Tostee
続いて松永莉奈と前田マヒナが25位でフィニッシュ。
PHOTO: © WSL/ Pierre Tostee
前田マヒナは現在日本人最高位のCSランキング20位にいる。
▼CS第3戦「Ballito Pro」
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/cs/22/ballito-pro/main
続くCS第4戦「VANS US Open of Surfing」はカリフォルニア州のハンティントンビーチで7/31(日)からウェイティング期間に入る。これから重要になっている中盤戦、世界を舞台に戦っている日本人選手がどのような戦いを見せてくれるのか楽しみだ。