PHOTO: © WSL/ Pat Nolan
エルサルバドルのPUNTA ROCA(プンタロカ)で行われたWSL(ワールドサーフリーグ)CT(チャンピオンシップツアー)の第7戦「Surf City El Salvador Pro」は現地時間6/17(金)にファイナルデーを迎え、グリフィン・コラピント(USA)が今季2勝目、女子はステファニー・ギルモア(AUS)が優勝した。
グリフィンコラピント(USA)がブラジル勢をおさえ今年2度目の優勝!
PHOTO: © WSL/ Pat Nolan
3x世界チャンピオンのガブリエル・メディーナ(BRA)との激闘を制してファイナルへ勝ち上がったグリフィンは、ファイナルでカレントリーダーのフィリッぺ・トレド(BRA)と対戦した。
PHOTO: © WSL/ Thiago Diz
フィリッペは序盤から違う向きのローテーションエアーを2本入れる高難易度のライディングで9.57ptを叩き出しプレッシャーをかける。
PHOTO: © WSL/ Thiago Diz
グリフィンも9.0ptを出して猛攻。試合の勝敗はバックアップにかかる展開になり、フィリッペは再びローテーションエアーを混ぜたライディングで6.43ptをスコア。一方のグリフィンは7.0ptをマークし、お互いトータル16ptと同点。
PHOTO: © WSL/ Thiago Diz
この場合、高いシングルスコア9.57ptを持っているフィリッペが優位になるが、試合終了3分、プライオリティーを持ってないグリフィンは最後の波でテールハイリバースとローテーションエアーを入れた素晴らしいライディングを披露し8.0ptをスコアし、トータル17.00(9.00+8.00)で逆転優勝した。
PHOTO: © WSL/ Thiago Diz
CTキャリアの中で2勝して今年最高の成績を収めている23歳のグリフィンは、CTランキング3位にアップさせることに成功。
PHOTO: © WSL/ Pat Nolan
「とてもクレイジーです。 同点にもがいていましたが、こういう風に終わらせてはいけないと思いました。 それを理解する必要があり、カムバックパフォーマンスは夢見ていた自分の好きな場所にいる事です。フィリッペと私は過去にいくつか試合をしてきて、G-Landで敗退しているので、ここでリベンジしたいと思いましたが、彼は素晴らしいサーフィンをしていました。あの9.57ptでフィリッペは典型的なサーフィンをしていると思いました。このファイナルはポルトガルの時よりも最高なのでそれに浸っています。」と2勝目を上げたグリフィンは優勝の喜びを語った。
ステファニー・ギルモア(AUS)が33度目のV!
PHOTO: © WSL/ Pat Nolan
ファイナルでレイキー・ピーターソン(USA)と対戦したステファニーは試合の後半まで忍耐強く波を待つ戦いとなった。
PHOTO: © WSL/ Thiago Diz
スロースターとなった試合だが、先にレイキーが6.67ptをマークしてトータル9.67ptで試合をリード。
PHOTO: © WSL/ Thiago Diz
試合が残り11分となったところで形良いライトを掴んだステファニーは7.33ptをメイク。
その後、レイキーはバックアップ4ptでリードを広げるが、試合が残り6分をマークしたところでステファニーも3マニューバーを入れて5.67ptをメイク。トータル13.00pt(7.33+5.67)と逆転に成功し33度目に優勝を決めた。
PHOTO: © WSL/ Thiago Diz
この勝利によりステファニーはWSL Final 5内のCTランキング3位にジャンプアップした。
PHOTO: © WSL/ Pat Nolan
「キャロライン(マークス)に勝つと自信がつき、それができると確信しました。レイキーは素晴らしいサーファーなので、厳しい決勝戦になることはわかっていましたが、それ以上に良くなることはありません。私は勝つこととサーフィンが大好きです。旅行に出かけてファンウェーブでサーフィンしてプラビダです。また世界タイトルを獲得したいですが、長い道のりです。まだやるべきことはたくさんありますが、これは素晴らしい経験であり、ここにいることができてとても嬉しいです。」とステファニーは優勝後にコメント。
PHOTO: © WSL/ Thiago Diz
レイキーはこの準優勝により3位のステファニーとブリッサ・ヘネシー(CRI)と1280pt差の31,650ptで5位につけた。
PHOTO: © WSL/ Thiago Diz
アメリカ人のレイキーはキャリアの中で何度も世界タイトルに近づいているが、2021年のシーズンは背中の怪我でほとんどの試合に出場できなかった。レイキーが1日のリップカールWSLファイナルで新たにフォーマットされた世界タイトルレースに参加したのは今年初となり、WSLファイナル5になることを切望している。
ファイナルハイライト映像|CT第7戦「Surf City El Salvador Pro」:
フリッぺとカリッサはランキングをリードしたままブラジル戦へ
PHOTO: © WSL/ Thiago Diz
今大会2位で終わったフィリッペだが現在40,040pt獲得しており、CTランキングトップを独走中。2位は36,905ptのジャック・ロビンソン(AUS)、3位は今大会の勝者グリフィンで32,150pt。
PHOTO: © WSL/ Thiago Diz
今大会、フィリッペに敗れ3位でフィニッシュしたイタロ・フェレイラ(BRA)は28,300ptでランキング4位にアップ。五十嵐カノアは28,110ptで5位とTOP5内にいる。
PHOTO: © WSL/ Pat Nolan
女子は今大会5位のカリッサ・ムーア(HAW)が36,840pt獲得してランキングをリード。
PHOTO: © WSL/ Pat Nolan
今大会3位のジョアン・デイフェイ(FRA)は35,065ptと1,775pt差で2位のポジション。
続いて3位は32,930ptのステファニーとブリッサ・ヘネシー(CRI)、31,650ptのレイキーの順。
6/23(木)〜30(木)はブラジルでCT第8戦「Oi Rio Pro」が開催される。五十嵐カノアは再び好成績でTOP5以内をキープできる事を願いたい。ホームでさらに勢いに乗るブラジル勢をおさえ勝利するのは果たして!? 世界タイトルがかかる後半戦の行方が楽しみだ。
CT第7戦「Surf City El Salvador Pro」:
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/ct/12/surf-city-el-salvador-pro/main
CT第8戦「Oi Rio Pro」
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/ct/7/oi-rio-pro/main