4/10(日)から4/20(水)までウェイティング期間に入るサーフィン世界最高峰のWSLCT(チャンピオンシップツアー)4戦目となる「Rip Curl Pro Bells Beach(リップカールプロベルズビーチ)」。オーストラリアの初戦となる今大会は日本代表五十嵐カノアが史上初となるイエロージャージで登場、また3x世界チャンピオンのミック・ファニングがワイルドカード参戦する。
世界ランク1位の五十嵐カノアはイエロージャージ
現在、CTランキング1位の座についている五十嵐カノアは続くCT第4戦「Rip Curl Pro Bells Beach」ではイエロージャージで登場する。
五十嵐カノアのCT22ハイライト動画
パイプライン、サンセット、ポルトガルと3戦行われているCTでカノアは連続でQF(クォーターファイナル)進出で全戦5位以上という好成績をおさめている。
PHOTO: © WSL/ Damien Poullenot
日本人が世界トップランクのサーフィンツアーで1位という快挙は非常に嬉しいニュースだ。
ただ2位につける11x世界チャンピオン ケリー・スレーターとバロン・マミヤ(HAW)との差が2640ptなので、続く試合の成績次第ではランキングが入れ替わる可能性がある。2019年のバリ島クラマスでのCT初優勝に続く2度目の優勝を果たしさらにリードを広げて欲しい。
3x世界チャンピオンミック・ファニングが参戦
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「ベルズは私が本当に欲しかったワイルドカードです」とミックがコメント。
「昨年ナラビーンをやりましたが、ベルズは私が本当に目指していたものです。とても心に近い場所で、ワイルドカード取れてかなり興奮しています。スピード、大きく開いたキャンバス、そしてライトハンドブレイクと個人的にベルズの波が好きです。ベルズの歴史、崖、駐車場に集まっている皆すべてのものがとても素晴らしく、それは心の中にあるものです。」
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オーストラリアを代表するサーファーのミックは、2018 RipCurlProでプロサーフィンから正式に引退。
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ミックは引退の前、17年間のCTキャリアの中で22度のCT(チャンピオンシップツアー)優勝、11回のトップ5でのフィニッシュ、3回の世界タイトルが含まれ、歴史上最も偉大なサーファーおよびスポーツマンの1人として彼を確固たるものにしている。
「5回目のベルを鳴らす事はゲイル・クーパー以外に誰もやったことがありません」とミックは続けた。
「キャリアの中で親密になりましたが、今は良いパフォーマンスをすることに集中したいと思っています。ツアー中の準備はノンストップのトレーニングでしたが、今回はサーフィンに集中し、世界最高のレベルに到達していることを確認しました。」
膝の怪我から回復するために数年間休んだ後、ミックは2021年のCT第3戦 「Rip Curl Narrabeen Classic」でイベントワイルドカードとしてCTに戻り、最初のCTイベントでワイルドカードとして優勝してから20年を迎えた。
最も長い歴史あるベルズイベントは59度目を迎える
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今回で59度目を迎える Rip Curl Pro Bells Beachは1973年のBells Beach Easter Classicにさかのぼり最も長いサーフィンイベントだ。
ベルズビーチのチャンピオンリストは、史上最高のサーファーリストと密接している。.11x世界チャンピオンのケリースレーター(USA)、7回のWSLチャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)、イベントワイルドカードのミック・ファニングとサーフィンレジェンドのリサ・アンダーソンとマーク・リチャーズはそれぞれ4回イベントに勝利している。
オーストラリアのアイコンであるゲイル・クーパーは、ベルズビーチで最もサーフィントロフィーのレコード保持者となっている。1964年にベルズビーチでのイベントで優勝した最初の女性サーファーになった後、さらにベルズビーチのトロフィーを9回獲得している。今日まで、この記録を破られていない。
ベルズビーチは神聖でWadawurrung(ワタウロング)の人々にとって文化的に重要な場所でDjarrak(ジャラック)として知られている。地域コミュニティーへの敬意を示して毎年Rip Curl Pro Bells Beachは伝統的なWelcome to Countryで始まり、ワタウロングと地元の先住民サーファーが優勝トロフィーを提示して終了する。
Rip Curl Pro Bells Beachワイルドカードと代替選手について
ミック・ファニングはイベントのタイトルパートナーとしてワイルドカードを授与、他の5名については怪我をした選手との代替となる。
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ブロンテ・マカーリー(AUS)は医療上の理由でリップカールプロベルズビーチから撤退したキャロライン・マークス(USA)のWSL負傷者交代として出場する。
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3x世界チャンピオンであるガブリエル・メディーナ(BRA)はリップカールプロベルズビーチから撤退し、ケリー・スレーター(USA)と並んで現在世界2位につけているバロン・マミヤ(HAW)に代わる。
ヤゴー・ドラ(BRA)はシーズン前に怪我からの回復を続けており、代わりにマシュー・マクギリヴレイ(ZAF)が交代。
PHOTO: © WSL/Damien Poullenot
カルロス・ムニーツ(CRI)とリアム・オブライアン(AUS)はパイプライン戦で怪我をしたため、代わりにCTランキング6位のカイオ・イベリ(BRA)とマイキー・ライト(AUS)が出場する。
PHOTO: Kelly Cestari/WSL
PHOTO: Thiago Diz/WSL
これはマイキーが昨年のコロナオープンメキシコ後にプロサーフィンからの無期限の休憩を発表した後、CTに戻ったことを証明する。
男女残りの2名のワイルドカードは、地元のトライアルイベントによって決定される。
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銅メダリストの都筑亜夢路はこの大会でリップカールプロベルズビーチの出場を目指す。
トライアルは4月7日(木)にベルズビーチで予定されており、各部門で男女20人ずつにより争われる。
Rip Curl Pro Bells Beach男子オープニングラウンド(R1)
ヒート1:セス・ムニーツ(HAW)、カルム・ロブソン(AUS)、ライアン・カリナン(AUS)
ヒート2:イタロ・フェレイラ(BRA)、イズキール・ラウ(HAW)、イマイカラニ・デヴォルト(HAW)
ヒート3:ケリー・スレーター(USA)、ナット・ヤング(USA)、オーウェン・ライト(AUS)
ヒート4:グリフィン・コラピント(USA)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、マイキー・ライト(AUS)
ヒート5:フィリッペ・トレド(BRA)、サミュエル・プーポ(BRA)、ミック・ファニング(AUS)
ヒート6:五十嵐カノア(JPN)、ルッカ・メシナス(PER)、未定
ヒート7:ジョーディ・スミス(ZAF)、フレデリコ・モライス(PRT)、マシュー・マクギリヴレイ(ZAF)
ヒート8:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、コナー・オリアリー(AUS)、ジャクソン・ベイカー(AUS)
ヒート9:コナー・コフィン(USA)、カイオ・イベリ(BRA)、ジョアン・キアンカ(BRA)
ヒート10:コロヘ・アンディノ(USA)、ジャック・ロビンソン(AUS)、ジェドソン・アンドレ(BRA)
ヒート11:ミゲール・プーポ(BRA)、ジェイク・マーシャル(USA)、デイビッド・シルバ(BRA)
ヒート12:バロン・マミア(HAW)、イーサン・ユーイング(AUS)、モーガン・シブリック(AUS)
Rip Curl Pro Bells Beach女子オープニングラウンド(R1)
ヒート1:レイキー・ピーターソン(USA)、ガブリエル・ブライアン(HAW)、コートニー・コンローグ(USA)
ヒート2:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ブロンテ・マカーリー(AUS)
ヒート3:カリッサ・ムーア(HAW)、イザベラ・ニコラス(AUS)、TBD
ヒート4:ブリッサ・ヘネシー(CRI)、ステファニー・ギルモア(AUS)、モリー・ピクラム(AUS)
ヒート5:ジョアン・ディフェイ(FRA)、インディア・ロビンソン(AUS)、ルアナ・シルバ(HAW)
ヒート6:マリア・マニュエル(HAW)、タイラー・ライト(AUS)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)
https://namiaru.tv/wave/namiDtl.php?surfline_id=584204204e65fad6a77099c7
・ベストシーズン: 1年中
・ベストサイズ:肩〜4xオーバーヘッド
・ベストスウェル: 南西ー南南西
・ベストタイド: すべて
・ベストウィンド:北西、北、西
▼CT第4戦「Rip Curl Pro Bells Beach」
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/ct/9/rip-curl-pro-bells-beach/main
▼WSL(ワールドサーフリーグ)
https://www.worldsurfleague.com