稲葉玲王と脇田紗良がQS初優勝!CS出場枠を獲得した男女9名が決定「2022アジアオープン」

2022/03/29 更新

千葉県釣ヶ崎海岸(通称志田下ポイント)で開催された2022 Asia Open (2022アジアオープン)presented by Parasol は3/27(日)にファイナルデーを迎え脇田紗良と稲葉玲王がQS初優勝を飾り、そして日本からWSLの2023年CT(チャンピオンシップツアー)をクオリファイするための登竜門であるCS(チャレンジャーシリーズ)へ出場する男子4名、女子5名の選手が決定した。
 

男子は稲葉玲王が志田下で初優勝

稲葉玲王が志田下で初優勝WSLアジアオープンPHOTO: © WSL

稲葉玲王はQF(クォーターファイナル)で大原洋人を、そしてSF(セミファイナル)では脇田 泰地を破りファイナルへ出場。

稲葉玲王が志田下でQS 1000初優勝PHOTO: © WSL

決勝戦でも村上舜を相手に臆する事なく序盤からパンチあるターンでエクセレント8.0ptを叩き出した。その後再びバックハンドで3ターンでバックアップ5.50ptを出しトータル13.50ptで試合を大きくリード。

逆転に9.25pt必要な村上は4点台を揃えるも、その後波とのリズムを上手く合わすことができず、試合は結局稲葉がリードした形で終了。稲葉は慣れ親しんだ志田下ポイントで見事初優勝を飾った。

「これがWSL初優勝です。信じられません!」稲葉はコメント。

「とても気持ちがいい。これは私にとっての夢だ。最初のチャレンジャーシリーズのイベントに行くのが待ちきれません。アジアオープンでは、再び戦うことができたので素晴らしい週でした。関係者全員に感謝します。」

村上舜はWSLアジアオープン準優勝PHOTO: © WSL

準優勝した村上は最終日、QFではエクセレント8.0ptを出して鈴木仁を破り、SFではトータル15.75(7.25+8.50)で上山 キアヌ 久里朱を破りヒートを重ねるごとに調子を上げていった。しかしファイナルではリスクあるマニューバーで攻めるも逆転できず今大会は2位でフィニッシュ。

 

女子は脇田 紗良がQS初優勝

脇田 紗良がQS初優勝 WSLアジアオープンPHOTO: © WSL

女子のファイナルは東京オリンピック銅メダリストの都筑 有夢路と脇田 紗良の対戦。

脇田 紗良がQS初優勝 WSLアジアオープンPHOTO: © WSL

深いボトムターンからワンターン、カービング、そしてフィニッシュもきっちり決め6.75ptと好調な出だしを見せる脇田はその後4点台のバックアップを揃えリード。その後エンドセクションでダイナミックなターンを見せるライディングでトータル14.75pt(8.0pt+6.75pt)さらに優位に試合を進めた。

都筑 有夢路はWSLアジアオープン2位PHOTO: © WSL

前半はスローなスタートとなった都筑だが、深いボトムターンからのカービング、そしてポケットを使った縦へのアプローチの3マニューバーで大会最高点9.0ptを叩き出し猛攻。逆転に必要なスコアが5.75ptという追い上げを見せたが、ラストウェーブでは5ptと一歩及ばずトータル14.0pt(9.0pt+5.0pt)で準優勝。 

WSLでは戦歴がある脇田だが、この勝利がQSでの大会初優勝となった。

脇田 紗良がQS初優勝 WSLアジアオープンPHOTO: © WSL

「アムちゃんが相手だとエクセレント出さないと勝てないと思いました。だから走っている最中にアムちゃんが9.0出された時は焦ったけど勝ててよかったです。」 

脇田は続けて、「これは私のQS初勝利です、とても気持ちが良いです! 家族やここにいる皆がサポートしてくれたので感謝を伝えたいです。この勝利は私がチャレンジャーシリーズで戦うための自信となります。」とコメントした。

 

WSLチャレンジャーシリーズへ出場する男子4名

CS22への出場枠を勝ち取った稲葉 玲王、村上 舜、上山 キアヌ 久里朱、脇田 泰地PHOTO: © WSL

左から村上 舜、稲葉 玲王、上山 キアヌ 久里朱、脇田 泰地の4名。

上山 キアヌ 久里朱 アジアオープン3位でCS出場権獲得PHOTO: © WSL

上山 キアヌ 久里朱はSFで村上 舜に敗れ今大会3位。

脇田 泰地アジアオープン3位でCS出場権獲得PHOTO: © WSL

同じくSFまで進出した脇田 泰地も3位。優勝した脇田 紗良と兄妹でCSへの切符を掴んだ。

 
WSL男子アジアチャレンジャーシリーズ(CS) 出場者:

村上 舜
稲葉 玲王
上山 キアヌ 久里朱
脇田 泰地
和井田理央 (インドネシア)
Ketut Agus (インドネシア)

 

WSLチャレンジャーシリーズへ出場する女子5名

野中 美波、都筑 有夢路、松永 莉奈、脇田 紗良、松田詩野WSL CS出場権獲得PHOTO: © WSL

女子は左から都筑有夢路、野中美波、松永莉奈、脇田紗良、松田詩野の5名が参戦する。

PHOTO: © WSL

SFに進出した野中美波は、友人の松田詩野に勝利し、最初にCSポジション獲得した。しかし準決勝で都筑に敗れて3位でフィニッシュ。

都筑有夢路はアジアオープンプロジュニアの優勝者である松岡亜音に勝利しCS出場権獲得PHOTO: © WSL

2021年のオリンピック銅メダリストの都筑有夢路は、アジアオープンプロジュニアの優勝者である松岡亜音に勝利し、チャレンジャーシリーズのポジションを獲得。

「コンディションはトリッキーだったので、良い波を逃すのではないかと心配しました。」と都筑はコメント。

「チャレンジャーシリーズの出場枠を獲得できてとても嬉しいです。それは私がここに来る前の1つの目標でしたが、次の目標はイベントに勝つことです。」

松永 莉奈アジアオープン3位でCS出場権獲得PHOTO: © WSL

松永 莉奈は今大会SFまで勝ち進み3位でCS出場権を獲得した。

松田詩野はアジアオープン5位でCSの出場権獲得PHOTO: © WSL

今大会5位でフィニッシュした松田詩野も2022年のWSLチャレンジャーシリーズサーファーとして正式に認定された。

 
WSL女子アジアチャレンジャーシリーズ(CS) 出場者:

脇田紗良
都筑有夢路
松永莉奈
野中美波
松田詩野
Kailani Johnson カイラ二・ジョンソン(インドネシア)

 
2022 Asia Open QS1000
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/mqs/3972/asia-open

 

2022年WSLチャレンジャーシリーズ(CS)スケジュール

2022年 WSLチャレンジャーシリーズ(CS)スケジュールPHOTO: © WSL

チャレンジャーシリーズのフィールドには、ほとんどのイベントで男子96人と女子64人が含まれ、CTの男子34人と女子17人、WSLの地域によって割り当てられた男子58人と女子43人、男女4人ずつのワイルドカードで構成される。

未使用のCTスポットはワイルドカードになります。 CSシーズンの最後のイベントであるハレイワチャレンジャーには、その時点での現在のランキングに基づいて選択される男子80人と女子48人が参加。

● Boost Mobile Gold Coast Pro(ブーストモバイル ゴールドコーストプロ) presented by Rip Curl: 5/7 -15
●Sydney Surf Pro(シドニーサーフプロ) presented by Rip Curl: 5/17 – 24
●Ballito Pro(バリトープロ) presented by O’Neill:7/3 – 10
●VANS US Open of Surfing(ヴァンズ USオープン オブ サーフィン): 7/30 – 8/7
●EDP Vissla Pro Ericeira(EDP ヴィスラ プロ エリセイラ): 10/1 – 9
●Quiksilver / ROXY Pro France(クイックシルバー/ロキシープロ フランス): 10/12 – 23
●Corona Saquarema Pro (コロナ サクアレマプロ)presented by Banco do Brasil: 11/1 – 8
●Haleiwa Challenger(ハレイワ チャレンジャー): 11/26 – 12/7

2022チャレンジャーシリーズは、CTオーストラリアレッグの終了から数日後にオーストラリアで開始される。

9人の日本代表選手が世界一のサーフィンリーグCTの出場枠を勝ち取ることを願いたい。今年は新たなメンバーで構成されたCSの試合、どんな展開になるのか楽しみだ。

 
WSL (ワールドサーフリーグ)
https://www.worldsurfleague.com

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