日本波情報連絡会 3月19日発表
被災者の皆さまに衷心よりお見舞い申し上げます。また、不幸にしてお亡くなりになりました方々のご家族の皆さまに、謹んでお悔やみ申し上げます。
放射能被爆の危険性を承知で、命を懸けた放水作業など、現地で活動する自衛隊などの関係機関・関係者の懸命な救出・救援作業に、心から感謝するとともに、関係者の安全を心からお祈りします。
また、被災者の受け入れを表明した全国の自治体や個人については、日本がひとつになって被災地・被災者を救いたい強い意思と勇気が感じられ、日本波情報連絡会(以下同会)としても、今できうる我々の重要なミッションを再確認しています。
手前味噌になりますが、被災地のサーフィン関係者からは、『波情報による大津波警報発令情報や、ただちに高台に避難してください』のメッセージを見て、大津波の襲来直前に避難したことが、寸前の救命につながったとお聞きしています。今後大きな余震による津波警報や緊急メッセージを、通常通りに配信することこそが、私たちの最大の使命だと考えています。夜間など、完全な体制の構築は困難ですが、同会が力を合わせ、今後の被災軽減に結び付けたいと思います。
3月11日(金)の東北地方太平洋沖地震の発生から、早8日が過ぎました。未曾有の大震災となり、戦後最大の犠牲者となる見込みです。まだ、行方不明者の捜索が続き、お年寄りや幼児らが、停電で暗く暖房のない避難所の中で震える映像には言葉を失います。
そのような中で、阪神大震災や中越地震の際にとても重要であったことは、被災地以外の地域の経済が正常化することが、中長期の被災地救援・復興につながったことです。日本波情報連絡会では、断腸の思いで、日本経済の活性化のため、またこういう非常時にこそサーファーに元気・勇気を出してもらうために、明日3月20日(日)から、太平洋側は和歌山県から西側で、日本海側は富山県から西側のポイントにおいて、サーフチェックと通常の概況を再開することを決定いたしました。どうか上記理由をご理解いただき、ご承認いただけるよう、何卒よろしくお願いいたします。
まだまだ被災地では寒い日が続きますが、一刻も早く、避難所の環境が向上し、被災者が仮設住宅や他県の支援施設に移れることを祈ります。太陽の昇らないあすはありません。いずれ満開の美しい桜が咲いて、きっと被災者を励ましてくれることでしょう。神戸、中越、柏崎が復興したように、被災地が一日も早く復興して、子どもたちの笑い声があふれる街に戻ることを心から願ってやみません。
政府からの節電協力、ガソリンの消費自粛、買いだめしないことなど、私たちも積極的に協力して、被災者支援・復興に協力して参りましょう。 がんばれ東北・関東、がんばろう日本。
2011年3月19日 日本波情報連絡会
※日本波情報連絡会とは……インターネット上、あるいは、ドコモ、au、ソフトバンクなどで運営されている有料波情報において、全国各地に起こりうる問題に対処すべく、情報の適正な取り扱いに関しガイドラインを示し、有料波情報を取り扱う者の遵守すべき事項を定めることにより、各社独自の情報配信の有用性に配慮しつつ、各種サービスによる問題を回避することを目的とする。