なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。【七色の虹】

2021/08/27 更新

雨の多い8月となりました。特に西日本では月の降水量が統計開始以来最多となっているところもすでに出てきています。
8月も下旬となり、今週はようやく西~東日本で残暑厳しめとなる、高気圧に覆われた空模様となりそうです。

お天気にはあまり恵まれない日が目立った夏でしたが、雨上がりに虹を目撃した方も多かったのではないでしょうか。

わたくしは気象予報士のせいか!?波待ち中に空を眺めるクセがあります。
雲の流れを見ながら、上空と地上の風を比較してみたり、刻々と変化する空を見上げすぎて、波が来たのに気づかずコロンすることも度々。
そんな中でも、彩雲を発見したり虹が出たときなど、ただでさえ楽しい海の中で、さらにテンションが上がってしまいます。

さて今回は、波に関連はないのですが「虹」のお話をしたいと思います。

虹とは、雨上がりなどに、太陽と反対側の地表から空に現れる円弧です。美しい7色の色彩で「主虹」と「副虹」があります。
主虹は外(上)側が赤色、内(下)側が紫色です。
副虹はみられる時とそうでない時がありますが、現れる時には主虹の外側にかかり、色は主虹とは逆で、外側が紫色、内側が赤色となります。

虹は、太陽の光が空に漂う水滴(雨粒)の中に入って、3回屈折して跳ね返ることでできるもので、自分がいるところの後方から差し込む太陽光が水滴に当たり、自分に向かって戻ってきた光の集まりです。
光の波長によって屈折率が違い、紫は波長が短いため、自分から見て40度の方向に、そして赤に近づくほど波長が長くなり42度の方向に跳ね返ってくる、その2度の中にある7色のグラデーションが虹なのです。

水滴が大きい場合には、色が鮮やかで7色がはっきりと見えますが、水滴が小さくなると色がぼやけ、霧雨や霧の場合はぼんやりとした白い帯になって見えます。

また、主虹の内側(下側の円に囲まれた部分)は白く光り、外側の副虹との間の帯状の領域は暗くなっています。ちなみに暗い部分は「アレキサンダーの暗帯」と呼ばれています。
主虹の内側(40度以下)は、分解された光のそれぞれの色が混ざり合って白く見え、副虹の外側も同じことになっています。
主虹と副虹の間の領域(アレキサンダーの暗帯)は、水滴による光の反射がなく本来の空の色そのものが見えるため、相対的に暗く見えます。
ちなみに、アレキサンダーの暗帯は、これを発見した古代ギリシャの哲学者の名前に因んで名づけられたそうです。

虹が現れる季節は、春、夏、秋の暖かい時期。
1年間を72に分けて、およそ5日ごとの気象や動物の変化を知らせる「七十二候」という歴がありますが、その中の第五十八候は11月22~26日頃の「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」といい、ちょうどこの頃から冬の間は、虹のお休み期間に入ります。
そして、本格的な春がやってくると再び虹出現の時期となりますが、見られるのはお昼前後を除く時間帯なんです。特に夏は朝や夕方のみに現れます。
そう言われてみれば、朝や夕方のイメージがあるなあと思う方も多いのではないでしょうか。

雨上がりに太陽を背にしてみると目の前に虹がかかっているかもしれません。
まだ3か月ほど虹の季節は続きます。
東向きのポイントは、朝ならテイクオフする時に、午後は波待ち中の正面に。西向きのポイントは反対に朝は波待ち中、午後はテイクオフ時、南向きのポイントは海に向かって朝は右手に、午後は左手に♪
雨が止んだその時に、朝は西の空、夕方にかけては東の空を眺めてみてはいかがでしょうか。

気象予報士
塩田久実

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