「どのフィンがどの波で最も効果的か?」ポイントブレイクからビーチブレイクまでアドバイス!

2021/08/27 更新

流体力学の専門家でない限り、あなたはおそらくフィンについて混乱するでしょう。

フレックス、レーキ、ドラッグについて知っているかもしれませんが、なぜサーフボードが特定のフィンテンプレートで、最適に機能する理由を本当に理解していますか? どのフィンテンプレートがどの種類の波で最もよく機能するのでしょうか? 50/50フォイルと80/20フォイルの違いについては? おそらくほとんど知らないと思います。

だからこそ、サーフボードのフィンについて考えることに多くの時間を費やしてきた専門家の助けを借りました。FuturesFins(フューチャーフィン)の共同創設者であるVince Longo(VL:ヴィンス・ロンゴ)、TrueAmes(ツルーアムス)のクリエイターであるChuck Ames(CA:チャック・アムス)、そして長年のFCSチームライダーでフィン達人からプロになったRichie Lovett(RL:リッチー・ロベット)

フィンはアイスクリームのフレーバーのようなもので、誰もが好みを持っていますが、私たちは物事をシンプルにすることにしました。私たちはフィン設計の複雑な難問を取り上げ、これらの専門家に可能な限り簡単な方法で、それを説明するように依頼しました。「どのフィンがどの波で最もよく機能するのでしょうか。」

 

ポイントブレイク

Photo:Jeremiah Klein

Vince Longo(VL):もし、あなたが長いポイントブレイクでサーフィンしていて、波のウォールがたくさんある場合は、よりレーキ(フィンのフロントエッジが後方に弧を描く距離)のあるフィンが必要です。それはあなたにより多くのプロジェクションを与えるでしょう、そしてそれはあなたのターンをより長くします。フィンのレーキを増やすと、ターンが延びてウォール全体を利用できるようになります。そして、あなたがラインを下るとき、余分なレーキはあなたが行きたい場所を投影するのを助けます。

Chuck Ames(CA):ポイントブレイクでは明らかに、より長いターンをして、ダウンザラインしていくため、レーキがより必要となってきます。レーキはあなたのターンをより長くひっぱり、よりスタイリッシュなターンを可能にしてくれます。余分なレーキでロックされるので、より直立したフィンよりもターンをホールドしてくれます。

左からポイントブレイク向きのフィン:(左)Futures AM2 Techflex、FCS Carver PC Carbon、および(右)True Ames Channel Islands Medium。

Richie Lovett(RL)::ダウンザラインできるポイントブレイクの波がブレイクするジェフリーズベイ、ベルズビーチ、リンコンを考えてみてください。よりレーキがあるフィンが必要になってきます。レーキの多いフィンを使用すると、より強くプッシュでき、より大きな弧を描いてターンを続けることができます。それはより長いラインを描けるオープンフェイスがある波だからです。それはあなたがターンを通して、より多くのホールド性と安定性を持ちたいからです。オープンフェイスに出て大きなターンを描きたいと思う波は、レーキの多いフィンがより有益になってきます。

後退カーブのついたフィンが、より多くのコントロールを可能にしてくれます。それはあなたへ多くのホールド感を与え、長いボトムターンをする時も、スキップアウトしないでコントロールでき、線路上を走っている電車のようにロックしてくれるでしょう。より強くプッシュすることで、自分のターンに安心感を感じられるでしょう。

 

ビーチブレイク

Photo: Billy Watts

CA: ポイントブレイクとは対照的に、ビーチブレイクは、ピボットフィンをより必要とします。フィンが真っ直ぐ上下している場合(レーキが少ない場合)、ピボットが多くなります。これにより、ボトムからトップまでの動きをよりタイトな半径で行うことができます。波のボトムからトップへのピボットにフォーカスされているため、波のフェイスでのターンにはあまり焦点を合わせていません。波のスペースはより狭くなるため、そこを移動するには、直立したピボットフィンが必要です。

VL:ビーチブレイクでは、ポイントブレイクに比べて波の壁が少ないので、ターンはよりピボットさせたいです。より真っ直ぐなフィン、またはレーキの少ないフィンをお勧めします。基本的に、フィンには2つのファミリーがあります。1つはピボットファミリーで、もう1つはよりレーキアウトしたファミリーです。その間もいくつかあります。それはサーファーがどんな乗り方を好むかによります。しかし、あなたはビーチブレイクではよりピボットさせ、ポイントブレイクではより大きなターンを描きたいのが一般的です。

ビーチブレイク向きなフィンは左から:(左)FCS II Reactor PCカーボン、True Ames Timmy Patterson Small、(右)Futures P6Legacyシリーズ。

RL:バレリーナについて考えてみてください。手を空中に上げると、非常に速く回転します。そして、手を外に出すと、回転が遅くなり、円周がより長くなります。そのため、直立したフィンはターンがより速く、より狭い半径で回転するため、より短くてパンチの効いたビーチブレイクに適しています。多くの人がビーチブレイクでサーフィンを考えると、鋭いターンをしたいと思っています。彼らはリップでフィンをリリースさせたい思っています。直立したフィンの方がはるかに簡単にリリースさせる事ができます。レーキが多いフィンでは、波のフェイスによりくっついていたくなり、よりパンチのあるリップがやりにくくなります。

 

バレル波

Photo:Jeremiah Klein

VL:急なバレルの波では、クワッドフィンのセットアップが好みです。そのセットアップが好きなプロサーファーは多いです。かなり急なフェイスにいるときは、2つのフィンが働いているからです。それらは急なフェイスであなたを安定させています。また、クワッドはテイクオフ直後に足をボードに置いた時に、スピードをつけようとしなくても、より早くパンプさせてくれます。

フィンに関しては、急なバレル波でクワッドセットアップに乗っている場合は、通常、少し硬めのフィンを選びます。ベビーなバレル波では、しっかりとした、エンゲージメントのある感触が必要です。フロントはフラットフォイル(内側の表面がフラット形状のフィン)に乗るでしょう。次に、クワッドが設置されている場所にもよりますが、おそらく後部フィンは左右対称フォイルを使用します。それはバレルの波でラインを駆け下りるためです。もしバレルが割れるビーチブレイクだったら、私は前と後ろのフィンは両方フラットフォイルでいきます。そうすれば、ボトムターンからもう少しポップになり、もう少しピボットが得られます。

左からバレル波向きのフィン:(左)FCS II Performer Neo Glass Quad、Futures Legacy F8 Quad、(右)True Ames Tyler Warren Quad。

RL:多くの人は、急なバレルの波でクワッドを好みます。ケリー、ミック、ジュリアンなど他のサーファー もクワッドを好んで使います。特に、タヒチのように、バレルの奥でエンゲージさせ、コントロール維持をしたい場所で使用します。さらに、フォームボール上を移動するときに、クワッドがロックインしてくれます。多くの場合、クワッドに乗っているときは、かなり普通のレーキまたはスイープが必要になります。クワッドのセットアップでフィンのレーキが強いと、吸いつきすぎてしまいます。ターンを切るのがより難しく、ボードはあなたが行きたい所を圧倒し始めます。

CA: クワッドは、本当にヘビーなバレル波に乗る多くのサーファーにとって頼りになるフィンです。クワッドはレスポンスがより速いです。クワッドフィンのセットアップから得られる、立ち上がってから波に乗って行けるまでのレスポンスの速さは、わかりやすいです。スピードが出しやすく、危険な、より大きなバレルの波の時に役に立ちます。

かなり急な波のふフェイスに関しても、クワッドフィンを使用すると、よりコントロールできるようになります。これは、波のフェイスにひっかかる2つのサイドフィンがあるためです。ヘビーなバレルの波が上手いサーファーは、レールに寄りかかっています。彼らのボードは波面でフラットになっていません。

 

ビッグウェーブ

Photo:Jeremiah Klein

RL:大きくてパワフルな波では、スイープ(フィンの前後への角度)が多いフィンを選ぶ方が、強くプッシュすることができます。それはあなたが頭からオーバーヘッドの少し大きめの波で、標準的なショートボードに乗っている時です。しかし、ステップアップボードに乗り始めると、テールはかなり狭くなり、サーフボードがより動きやすいので、フィンのレーキを打ち消し始めます。

例えば、私がツアーを回っている時、私のハワイ用のサーフボードはより狭めのテールを使っていました。以前は、レーキの点で、フラットフォイルを備えた非常にニュートラルなフィンを使用していました。それは、サーフボードのレールと狭めテールでは、レーキが強めのフィンがより仕事をしてくれるからです。それは波のフェイスに吸い付けるホールド性を与えてくれます。ターンの時により長いラインを描く事ができます。したがって、必ずしもレーキバックしているフィンは必要ありません。サーフボードのサイズが大きくなり始め、テールの形が狭くなり始めたら、基本的にはサーフボードに仕事をさせるニュートラルフィンを選ぶほうが良いというのがポイントです。

左から大きい波用のフィン:(左)John John(M)Techflex、True Ames Danny Hess Noriega Quad、(右)FCS II Accelerator PC Carbon

CA:クワッドフィンは、速く、ヘビーでパワフルな波の状況下で必要な、素早いコントロール性を可能にしてくれます。しかし、波にレールを入れず、波のフェイスを真っ直ぐに落ちる場合は、ボトムから外れにくいです。また、クアッドフィンのセットアップは、真っ直ぐ波のボトムに降りて、スピードを大幅に落とすというよりは、波のフェイスにくっついて、レールを入れながらダウンザラインするのに役立ちます。

VL:ステップアップに乗っていて、レールがたくさんある場合は、小さいフィンで乗ることができます。同じフィンの表面は、より高速で、より多くの仕事をしてくれます。場合によっては、ダブルオーバーヘッドの波では、リフトを少し軽減させたいです。フィンが生み出すリフトは、回転力に相対的です。だから、そのリフト感を回転性に役立てることができます。

 

XXLビッグウェーブ

Photo:Jeremiah Klein

VL:クワッドを使用している人もいれば、そうでない人もいます。それは本当にサーファーの好み次第です。Twiggy(グラント”ツウィギー”ベイカー)が前に私に言ったことを覚えています。彼はジョーズではスラスター、マーベリックスではクワッドが好みでちょっとユニークです。しかし、ツウィギー、シェーン[ドリアン]、グレッグロングを見ると、ボードはすべて異なるため、フィンはすべて少し異なります。

しかし、若手のサーファー達はもう少し前方に乗っています。彼らは少しレーキが少ないフィンを使用しているので、より多くのピボットが可能です。一方、ツウィッギーのような男はボードの後方から乗ることが多いです。彼はピボットではなく、ボトムから投影させていくのが好みです。

全体として、スピードが出るにつれて、フィンの回転力は少なくなります。ですから、速くなるほど、小さなフィンでいく事ができます。よりニュートラルに近いフォイルを利用できます。多くのサーファーが20/80フォイルと呼んでいますが、私たちはそれを”トーフォイル”と呼んでいます。それは私が2000年にLaird [Hamilton](レイアード・ハミルトン)と一緒に開発したものです。そして、私たちは何年もの間、本当に、本当に大きな波の中で同じフォイルをまだ使用しています。

RL:これはまだ着実に発展している分野の1つです。多くの人がダブルフォイル(50/50フォイル)フィンを使い始めています。私たちはライアン・ヒップウッドのような人たちとたくさんの実験をしてきました。しかし、多くの人がより重いファイバーグラスのフィンを使用しています。そして、波が本当に大きなも時は、フォイルに戻ります。彼らが乗っているスピードは信じられないほどなので、彼らは抗力を減らしてコントロールをする事に重点をおいています。ダブルフォイル(50/50フォイルとも呼ばれます)は、これらの高速の中で多くの安定性を生み出します。サイドに80/20を使用し、次にバックに50/50を使用するサーファーもいます。

CA:マーベリックのようなスポットをサーフィンする人たちは皆、クワッドフィンのセットアップです。彼らは少し簡単にレールに乗ることができるので、たとえば、レールを入れようとしているときに役立ちます。それらの大きなウェーブボードでフィンがどのように見えるかに関しては、実際にはかなりピボット向きになっています。ビッグウェーブのためのサーフボード用にフィンをたくさん作ることはないですが、それは私が見てきました。多くのビッグウェイバーはフィンに加えて、レールを使うことができるので、成功しています。彼らのボードがフラットで、波の表面を降りていくだけだと、ボトムから抜ける事は難しいです。

マーベリックやワイメアの波をテイクオフすると、よく10’6”のクワッドフィンでボトムまでまっすぐ下りていきます。そして時々あなたはボトムから抜けて戻ることに苦労します。減速してしまうのはボードデザインとフィンが原因です。それは、シェイパーからサーファー、フィンのエキスパートまで、誰もがビッグウェーブの中で探し出そうとすることです。まだ誰も実際にそれをあきらめていませんが、うすうす感づいています。難しいのは、1年に非常に多くのビックウェーブの日があっても、多くのサーファーは道具に関しては保守的になりたいと思っています。

 

小さくダラダラした波

Photo:Jeremiah Klein

RL:一般的にサーファーとして優れているほど、フィンは硬くなります。あなたが上手いサーファーであれば、ターンの時により強くプッシュします。そして、何か押し戻されることを望み、押し込んでいる力に抵抗する何かを欲します。より多くのフレックス性を備えたフィンは、より小波の時にアベレージサーファーの手助けとなってくれます。フィンをより簡単にロードでき、ターンをするときにフィードバックをより簡単に得られるためです。

より小さな波では、大きなサイドフィンテンプレートと小さなセンターフィンが好みです。それは私にとっての一般的なルールです。なぜなら、より大きめのサイドフィンからは全てのドライブ性、センターフィンかはらコントロール性を得られるからです。

左から小波向けのフィン:(左)FCS II Reactor PC Carbon、True Ames Timmy Patterson Small、(右)Futures P6 Legacy Series.

CA:フィンエリアは、小さくて柔らかい波の中であなたの友達です。それはフィッシュが小波で本当にうまく機能する理由の1つです。フィンの面積があると、フィンをプッシュしてスピードに乗りやすいからです。波が小さめ良くないコンディンションのサーフィンでは、レーキはそれほど重要ではありません。たとえば、カリフォルニアでは、平均的な日にさまざまな種類のフィン構成が見れますが、調子良いサーフィンをしているのは、フィンの面積が大きい人です。波が押してくれないところで、彼はスピードを得るためにプッシュできるからです。そのため、フィンに重要なフレックス性があるファイバーグラスや木はサーフボードのフィンに非常に適しています。硬いフィンは必要ありません。

VL:小さくてパワーのない波での一般的ルールは、より多くのフレックス性が必要だということです。私たちは、本当に柔軟性あるフィンにカーボンを入れる傾向があります。なぜなら、フィンに多くのフレックス性がある場合、それを非常に速く反動が得られるからです。パワーない小波でスピードを出そうとしているとき、フィンが弾力性があり、反動を返してくれる場合は、違いが生じます。最悪なのは、非常に柔軟なフィンでも、跳ね返りがない場合です。ヒントは次のとおりです。カーボンを含むフィンは、何かにぶつけたときに少し高いピッチで聞こえる傾向があります。それはあなたがフィンに弾力があるかどうかを見分ける方法です。

 

◇参照元:“Ask an Expert: Which Fins Work Best? (Part II)”

“This article is provided by Surfline. For more,  visit surfline.com.”

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