オリンピック直前「サーフィン日本代表選手」の記者会見が開催

2021/07/06 更新

サーフィン競技の東京五輪最終選考大会となる国際サーフィン連盟(ISA)主催の 『2021 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games(2021サーフシティ・エルサルバドル・ISAワールドワールドサーフィンゲームス)』を終え、オリンピックのサーフィン日本代表選手が決定! 現在、サーフィン界初となるオリンピックの準備に向けて準備が進んでいる。

オリンピック開会式まで残り18日となった7/5(月)、日本代表 大原洋人、都筑有夢路、前田マヒナがオンライン記者会見に参加し現在の状況から、これまでのエピソードやオリンピックへ向けての準備などが語られた。五十嵐カノアについては移動のため出席できなかったのでまた後日行われる予定。

 

大原洋人
『姉の影響で、オリンピックの舞台に出て、優勝したい気持ちが芽生えました!』

オリンピック代表権の獲得までの道のりに対して大原は、「辛さは全くなかったです。追いかけている状況だったので、できるだけ練習してトレーニングして、自分のできる最大値を高めていく事を世界戦まで重視してやっていて、その結果最大値を試合で発揮できたヒートもあったりして勝ち取れたのかなと思っています。」とコメント。

オリンピックの代表に選ばれ、世界選手権前よりも応援してくれ、試合を楽しみにしている人達が増えたという。

現在は志田下の波で板やフィンを変えたりしながら、どれが1番良いのか模索し、また様々なコンディションでサーフィンしながら、どんな波でも点数を出せるように体と気持ちも調整中だ。

「波のサイズ感もどのようになるのかわからないです。どういう地形で、どう波がくるのか、また毎日風やうねりの向きも違いますし、なるべく今の地形で風向きを考えて海に入ったり、潮の満ち引きでコンディションも変わっているので、なるべく色々な潮のコンディションでサーフィンするようにしています。」とコメント。

普段の志田下の波の特徴は、波の割れ方は厚めでもブレイクが早い印象だが、最近は波が大きくなってお陰で砂がつき、掘れていて早めの波になっているという。

コロナ禍で海外に行けない中、大原は志田下や一宮の波で毎日練習できていた事はオリンピックの準備としては大きいと言う。「どういうコンディションで点数がメイクしやすいか、模索している中でだんだん見え始めています。」と心強いコメントも残した。

幼い頃からサーフィンを全力でできる環境を作ってくれた両親に対して感謝の気持ちを述べた大原。父は現在も大原のサーフィンに帯同して、板やフィンのアドバイスを与え、母は日本にいる時は、体調管理がしっかりできるようなメニューで食事を作ってくれている。

ボディーボードの世界チャンピオンである姉の大原沙莉については、お互いに選手として高めあえる身近な存在だと語る。 そんな家族に対して大原は、「家族はオリンピックの出場をすごく喜んでくれて、自分以上に出場して欲しいと思っていたのかなと実感しました。」とコメント。

プレッシャーがかかる大原だが、 サーフィンを考えている時と、趣味の釣りやゲームに没頭する時との細かいオンとオフの切り替えをしている。 

「たくさんの人に見てもらうのが大好きなので、より多くの人に見てもらいたい気持ちはあります。今こういう状況なので、1人でも多くの人に見てもらう事が力になると思います。」とコメントした。

 

前田マヒナ
『オリンピックだからとかではなく、1試合1試合を考えて優勝したいです。』

前田は、現在は一宮の知り合いの家に住み、いつもハワイでやっていたトレーニングとほぼ同じメニューをこなし、7月だけは違うスケジュール組みで調整中だ。知り合いからジムを借りてキッド(キッド・ペリグロ)からZoomやFaceTimeでトレーニングを受けている。

現在のロス・ウィリアムス前のコーチ バートン・リンチから「選手をNo1にするために、メンタルのが1番大事です。」と言う考え方に大きく影響している。18歳の時、サーフィンを辞めたいと悩んでいた時期もあった前田だが、メンタル面を大きく改善する事で今ではオリンピック代表選手に選ばれるまでになった。

トレーニングでもハッピーの気持ちを大事にする前田は、自分のやりたくないストレッチよりも、呼吸法など試合前に取り入れている。

「トレーニングはいつも楽しくやりたいなと思っています。前はすごい真剣に考えすぎたから、最後までできなかったです。今はハッピーであれば自分のサーフィンも100パーセント出す事ができるので、試合の前は呼吸の方をやっています。」とコメント。

「今、志田下の駐車場が入れないので、すごく近くに住んでいても、歩く必要があるため、一宮方面を中心にサーフィンしています。」と前田は普段からネガティブに感じる練習は取り入れていない。

ハワイではビックウェーブに向けたウェイトやメンタルなどのトレーニングをやっていた前田だが、ジャパンオープンで優勝した事もありそれを続けているという。しかし、ハワイのパワーがある波ではウェイトがあり、レールを使ってすごいスプレーを見せるサーフィンスタイルだが、日本の波はより小さいのでウェイトを軽くして、女性らしさと、日本の波に合わせるためにスピードと機敏性を意識して取り組んでいるとコメント。また前回の記者会見で、意外だった試合前に編み物をして気持ちを落ち着けていた事は継続中で、これからマフラーを編んいくとのこと。

日本とハワイのルーツを持つ前田は、「自分は海外のルーツを持っている人を応援したい気持ちです。私も最初すごく悩みましたが、1番大切なことは自分が目標を叶えるためにどこまでできるのか?の方向を勉強した方が良いと思います。自分は「世界一のサーファーになるためにどうすれば良いか?」という思いがあり、ハワイの方から嫌われる気持ちも、日本からちゃんとサポートを受けられるかという思いもありましたが、人の事を考えすぎると上手くいかないから自分で日本代表への道を決めました。ハワイで生まれ育ったとかあまり関係ないと思います。どっちの方向に行こうともサポートする人は出てきます。もし、他の日系の子が困っていたら私のアドバイスは「自分がNo1が大切です。」 周りの人をあまり気にしないで、ネガティブもポジティブもあるから自分がハッピーに思えれば上手くいくと思います。」とポジティブなコメントを残した。

 

都筑有夢路
『オリンピックでは金メダルを取りたいです。』

「コロナ禍で悲しいニュースばかりなので、嫌な気分になっている人とかを自分が頑張る姿を見せることで、皆で感動したり嬉しい気持ちになってくれたら凄い嬉しいと思うのでその気持ちを含めてオリンピックを頑張りたいです。」 とオリンピックへの強い思いを語った。

アメリカのCT(チャンピオンシップツアー)戦から帰国した都筑は現在隔離期間中だ。4ヶ月間、オーストラリアンレッグ、世界戦、サーフランチと日本を離れていた都筑は隔離期間中は疲れを取ることに専念し、家族との時間を大事にしていた。もうすぐ隔離期間が明けるので、その後は一宮で練習をスタートさせる。

「日本の波は小さい印象があるので、自分の体と板を日本の波に合わせる練習を重点的にしていきます。」

「志田下は自分を成長させてくれる場所です。サーフィンの攻略というより、自分のメンタルを試合に持っていく事に今回はフォーカスしていきたい思っています。」と語った。

また自分のサーフィンの見て欲しいところに関しては、「ボトムターンでトップの技に入る前の動きを見て欲しいです。基礎的な動きで、そこがちゃんとしていないとトップでの動きもちゃんとできないです。だから自分の力強いボトムターンを見て欲しいです。」とコメントした。

CT戦を回ってきた事で都筑は、「試合の進め方、試合前の自分のメンタルの持っていき方は他のCT選手と比べてまだまだだと感じています。試合前にオンファイヤーするのが皆うまいので、そこは経験の差だと感じました。また、あのライディングすれば勝てるんだと思えたので、「自分ならできる」といつも思っています。」と語った。メンタル面もスキル面でも成長してきた都筑はこの経験をオリンピックへ活かしていく。

エルサルバドルの世界戦については、「自分はチームジャパンとして動いたのはエルサルバドルが初めてで、チームだけどライバルという感情をコントロールするのが難しかったです。」

「オリンピックでは4人になりますが、そこはチームであり、皆ライバルでもあるので、エルサルバドルの経験を活かして今回のオリンピックも自分の感情をコントロールできるように頑張りたいと思います。」と新たな思いを語った。

都筑のサーフィン人生の中で成長できたポイントについて、「自分の中では2つあります。1つは2019年に結果が出るまでは、サーフィンを辞めたいくらい辛い時期が続いたので、そこを乗り越えられたから今の自分に繋がっていると思います。2つ目は2020年にCTサーファーに選ばれましたが、2021年にまたCTじゃなくなった時に、凄い自分の中で混乱していて何が正解なのか分からなくなりました。「自分の中でワールドタイトルを獲りたい」という気持ちが強かったので、その想いが支えてくれました。周りの応援してくれている人や、家族がいたお陰でその気持ちを乗り越えて今この場所にいると感じています。」と胸の内を明かした。

いつもサポートしてくれている家族に対しては、「とにかく自分のお母さんには感謝しています。チームジャパンで行動した時にいつもと違う環境でした。その時にお母さんのサポートがいつもこんなに自分を支えてくれていた、応援してくれていたと改めて実感しました。日本に帰ってきてからも、美味しいご飯作ってくれたり、私の事をリラックスさせてくれるようにサポートしてくれてそれが嬉しかったです。」と都筑はコメントした。

記者会見に参加することで普段はあまり聞くことのできない各選手の思いや周りのサポートなどが聞ける貴重な機会だった。これから約2週間、オリンピックに向けて本格的に調整していく選手達へ、今まで積み重ねてきた努力を存分に発揮できることを願っている。どんな活躍がみれるのか楽しみだ。

 

▼NSA 一般社団法人日本サーフィン連盟
https://www.nsa-surf.org/

▼2021サーフシティ・エルサルバドル・ISAワールドワールドサーフィンゲームス

https://isasurf.org/event/world-surfing-games/

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