Photo:ISA/Pablo Jimenez
5月29日(土)〜6月6日(日)まで、中央アメリカのエルサルバドルのEl Sunzal(エル・スンザル)と La Bocana(ラ・ボカナ)では、国際サーフィン連盟(ISA)によるオリンピックのサーフィン最終予選である世界戦2021 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games(2021サーフシティ・エルサルバドル・ISAワールドワールドサーフィンゲームス)が開催されている。
日本時間6/3(木)までで大会5日目が終了し、サーフィン日本代表「波乗りジャパン」の快進撃は続いている。
村上舜、大原洋人、五十嵐カノア、前田マヒナの4名がラウンド4(R4)進出!
Photo:ISA/Sean Evans
前日行われたメインラウンド3(R3)ヒート3では、村上舜が前回の2019年の世界チャンピオン イタロ・フェレイラ(BRA)とチャンピオンシップツアー(CT)でも活躍しているルーキーのマシュー・マクギリヴレイ(RSA)を下し1位でラウンドアップしR4へと駒を進めた。
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イタロ・フェレイラ(BRA)は村上に続き2位でラウンドアップ。
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「自分のサーフィンをやる事だけに集中して、周りのことは気にせず自分のペースでできたかなと思います。」
「試合前は波のこのサイズだったので、上手く乗れるか不安でメチャクチャ緊張しましたが、とりあえず1位通過だったので良かったです。」と村上は試合後コメント。
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R1からずっとトータル13pt以上をグッドスコアを出し続けているスコアし続けている大原洋人はR3でもクリティカルなセクションで2ターンをメイクし7.5pt、その後もバーティカルなアプローチで7.1ptのバックアップを揃えヒートをリードし、 トータル14.6ptと圧倒的な強さを披露した。
ダブルオーバーのサイズある波での試合だった大原は、
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「エルサルバドルに着いた2日目とかは、これよりもサイズがあって、本当にその時は大変でしたが、試合が同じくらいのサイズになってくれて、日本チームだけがこの波で練習したんだと思えて、他の選手よりも気持ちがリラックスして試合に臨めたかなと思います。」
村上舜が前のヒートでCT選手を倒し、ラウンドアップした事に対して、「舜のヒートはCTサーファーが2人いて、波のコンディションもハードヒートの中、1位で上がったので、俺も絶対勝ってやろうという気持ちに凄くなりました。自分の気持ちにすごい影響して、だからこそ良いサーフィンができたかなと思います。」
「今ここに2週間前からいることが試合に響いていると思います。他の選手達よりも、この波で練習ができているから、この人は別の場所で波待ちしているなとか、試合中にそういう事が持てるのが安心感に繋がっています。早くに入って練習してきて良かったと思います。」と強いコメントを残した。
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五十嵐カノアはR3ヒート7に登場。フィリッペ・トレド(BRA)やミシェル・ボーレンス(FRA)と手強いCT選手がいる中、前半からディープなボトムターンからパンチあるターンを連発させ、6.00ptを含むトータル11.17ptで試合をリード。その後も6.83ptを出して、結果的にはトータル12.83ptでR3を勝利した。
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Day2で大会のハイエストスコアトータル17.7ptを叩き出したフィリッペ・トレド(BRA)は敗者復活戦ラウンドのリパチャージR3へ。
「このヒートは最初の5分間で良い点数を出すことに集中していました。波のサイズも上がり、板も長めにして今日は本当に良いコンディションです。」
WSLとISAの違いについてカノアは、「CTの試合は40分で、ISAのヒート時間は20分なので、ヒートの戦略が違います。ちょっとずつ慣れてきたので、これからもこのリズムで頑張ります。」とコメントした。
女子で唯一メインランドを勝ち進んでいる前田マヒナは、R3でニュージーランドの元CTサーファーペイジ・ハレブと対戦。 タルめのセクションも上手くカービングで繋ぎ、クリティカルなセクションではしっかりとターンをメイクさせ2位でラウンドアップ。メインR4へ勝ち上がっている。
「試合中は、自分のことだけを考え、1ヒート1ヒートラウンドアップすることに集中します。」と語る前田は続くR4もラウンドアップを狙う。
松田詩野と都筑有夢路はリパチャージR3を勝利!
現在、暫定的にオリンピックの日本代表選手に選考されている松田詩野は、メインR2で3位になり、敗者復活戦のリパチャージラウンド(リパR)2からヒートに挑んでいる。
Photo:ISA/Pablo Jimenez
リパR2では、エクセレントスコア9.07ptを含む、トータル17.07ptとDay4の最高点を叩き出し、続くリパR3も1位と余裕ある試合運びでR4へと勝ち進んだ。
Photo:ISA/Pablo Jimenez
「今までの大会の中ではサイズアップしてて体力は使いましたが、頭はちゃんと試合運びを考えられたので良かったです。」
「ラウンドを勝ち上がるごとに気を引きしめて頑張ります。」
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PCR検査や試合の移動でバタバタしていた松田だが、「試合後はしっかり体をケアして、しっかり休みますが疲れは少し次のラウンドに残ります。海とホテルが近いのでそれで疲れを取ることができました。」とコメントした。
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都筑有夢路もメインR2を敗退し、リパチャージR2へと進んだが、リパR2ではサイズある波でビックマニューバーをメイクし、エクセレント 8.17ptをスコアし、トータル15.1ptで勝ち上がった。その後、難しそうなコンディションのリパR3でも、技をしっかりとメイクしてスコアに繋げ、1位通過でラウンドアップした。
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「とても緊張しましたが、リパチャージラウンドを勝てて嬉しいです。メインラウンドは敗退して、気持ちをリパチャージに切り替えたので余計に緊張しました。」
「エル・スンザルとラ・ボカナの波はどちらも難しいですが、ヒートを重ねるごとに波に慣れれば良いなと思っています。」
「チームの団結力がとても心強いので、それが頑張れる要因になっています。」と波乗りジャパンのインタビューで語った。
Photo:ISA/Sean Evans
Photo:ISA/Sean Evans
Day4では2019年ISAワールドサーフィンゲームスで優勝したペルー代表のソフィア・ムラノビッチがリパチャージR3で敗退してしまう波乱の展開に。
日本時間6/3(木)の22:30 (現地時間 am7:30 ※日本との時差は15時間)よりDay5の試合はスタート予定。
▼【Day5のヒート表(現地時間6/3予定)】ISAワールドワールドサーフィンゲームス
https://isasurf.org/wp-content/uploads/2021/06/2021_WSG_Day_5.pdf
日本時間23時よりエル・スンザルでは女子のリパチャージR4がスタートし、ヒート3には都筑有夢路、ヒート6から松田詩野が登場する。
日本時間am2時よりラ・ボカナでは女子のメインR4がスタート予定で、前田マヒナはヒート4で7x世界チャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)と対戦する。
男子メインR4は日本時間am3:20にスタートする予定で、オープニングは村上舜(ヒート1)から大原洋人(ヒート4)、五十嵐カノア(ヒート5)の順で戦う。
Photo:ISA/Sean Evans
大原洋人はインドネシア代表の和井田理央とCTサーファーのジョアン・ドリュー(FRA)と対戦する。
Photo:ISA/Sean Evans
試合はこれから後半戦に突入し、強豪揃いのメンバーでより激しい戦いが強いられる。現在、国別チームランキング1位を走るサーフィン日本代表『波乗りジャパン』。メダル、そして東京オリンピック選考争いの行方はいかに!?
これからのISA 2021ワールドサーフィンゲームスは目が離せない。日本代表の今後の活躍に期待したい。 Go NAMINORI JAPAN!
▼【ライブ配信】2021サーフシティ・エルサルバドル・ISAワールドワールドサーフィンゲームス
https://isasurf.org/event/world-surfing-games/
Day5 ハイライト
Day4 ハイライト
Day3 ハイライト
Day2 ハイライト
ISA WSG オープニングセレモニー