Photo by Matt Dunbar/WSL
World Surf League(WSL) CT第2戦リップカール ニューカッスルカップはFINALDAY。
サイズのあるブレイクはキープしているが、南のうねりと東のうねりがミックスして届き、波選びは難しそうなコンディションだが、徐々にまとまりビッグセットが入りそうな予想となっている。
メンズのQFからスタート。
Heat1は共にブラジリアンの、Gabriel Medina(BRA)とAdriano de Souza(BRA)の対戦。Adriano de Souzaが1本目から5.67を出しスタート良く飛び出すが、Gabriel Medinaも2本目に6.27を出し逆転。すかさずGabriel Medina(が4.00を出し突き放す。Adriano de Souzaはなかなかライディングがまとまらずポイントを出せず、後半に4.40を出すが僅かおよばずGabriel MedinaがSFへ駒を進めた。
Adriano de Souza/Photo by Cait Miers/WSL
Heat2は注目のカード。今大会台風の目になっている、地元MerewetherをホームにするMorgan Cibilic(AUS)と、やはりNewcastleをホームにするRyan Callinan(AUS)の、いわばローカル対決。お互い良く知った波であるからなのか、じっくりと波を選びながらヒートが進む。序盤はRyan Callinanがリードし、Morgan Cibilicが追う展開となり、後半に逆転する展開へ。Ryan Callinanもラストウェイブで4.87を出して同点になりヒート終了。このヒートハイポイントをマークしたローカルボーイのMorgan Cibilicが接戦を制しSFへ進んだ。
Ryan Callinan/Photo by Matt Dunbar/WSL
Heat3はまたも2人ともブラジリアン。Italo Ferreira(BRA)と前日、五十嵐カノアを下したDeivid Silva(BRA)。Deivid Silvaは思うように波に乗れず終了までに4本のライディングだったが、5点台と7点台を2本まとめた。しかし、12本もライディングを続けたItalo Ferreiraが後半にエアーのローテーションを決め8.50をマークし、逆転してそのままヒート終了となった。
Deivid Silva/Photo by Matt Dunbar/WSL
Heat4はConner Coffin(USA)とFilipe Toledo(BRA)の対戦。かなり波選びに慎重なヒートとなり、スロースタート。Filipe Toledoが前半をリードする。Conner Coffinも2本目に6.17を出し追いかけるが、なかなか3本目に乗らない。その間にFilipe Toledoが7.00と6.83の続けて2本まとめ、ラストConner Coffinのラストライドの点数で決まるドキドキな展開となり6.87をマークするがおよばずFilipe Toledoが勝ち上がった。
Conner Coffin/Photo by Matt Dunbar/WSL
続いて、ウィメンズのSFへ。
Heat1はStephanie Gilmore(AUS)を破った、Isabella Nichols(AUS)とKeely Andrew(AUS)のAUZZY対決。Keely Andrewが序盤に5.83と6.30と2本まとめリードし、好調なIsabella Nicholsが追う展開。Isabella Nicholsが3本目に6.67のこのヒートのハイポイントをマークすると、落ち着いてラスト1本を選ぶ。そして残り時間1分くらいのところでセットが来てライド。ボトムターンからかなり際どい箇所へクイックなリッピングを当て、その後波がダラダラとなってしまいカットバックでつなげるが、実質1リップで6.53を出し逆転し、終了のホーンが鳴った。
Keely Andrew/Photo by Cait Miers/WSL
Heat2はCarissa Moore(HAW)とCaroline Marks(USA)。開始早々、セットがきてCaroline Marksが乗り1リップの後捕まり6.00。すぐにCarissa Mooreも乗り前が落ちそうな際どいセクションに当て込み、インサイドまでつなげ8.33の高得点を出す。Caroline Marksが2本目の乗り逆転すると、すかさずCarissa Mooreも2本目にライド。深いターンからのリップやレイバック気味のターンを入れてやはりインサイドまでつなぎ8.37を出し再逆転し、Caroline Marksのニードは、なんと16.70!さらに、Carissa Mooreは手を緩めることは無く、3本目に9.37をマークし、昨日に続き9点台を叩き出す。Carissa Mooreは強さを見せつけファイナルへと進んだ。
Caroline Marks/Photo by Cait Miers/WSL
続いて、メンズのSFへ。
Heat1はGabriel Medina(BRA)と地元のヒーローとなったMorgan Cibilic(AUS)。Gabriel Medinaが1本目に5.00を出し、Morgan Cibilicもすぐ1リップ入れてノートリムで2リップ目を決めて7.00を出しほぼ互角なスタート。その後Gabriel Medinaが積極的に波に乗り5本目にビッグエアーローテーションを見事決め9.70のビッグスコアを叩き出しリード。この時点でMorgan Cibilicはじっくり波を選んでいてまだ2本しかライディングしていないが、3本目にボトムターンの後、チューブになりそうなのを察しストールしながらチューブインし、インサイドのフィニッシュまで続けさすが地元と言えるライディングを見せるが7.07と届かず、ニードは8.71。そこから大きな動きはなく、残り1分を切ったところでセットが入るがプライオリティーをGabriel Medinaが持っているため、二人は会話をしてタッチしお互いを称えヒート終了となった。今回台風の目となったMorgan Cibilicの快進撃はここまでとなった。
Morgan Cibilic/Photo by Matt Dunbar/WSL
Heat2は、Italo Ferreira(BRA)とFilipe Toledo(BRA)のブラジリアン対決。ファーストライドはFilipe Toledoがアウトからインサイドまでキッチリ乗り継ぎ6.50。2本目に4.83を出してスタートダッシュ。Italo Ferreiraもライディングするが、なかなかマニューバーが入れられず、入っても単発で点数が伸びない。しかし、6本目に7.60をマークし、ニードを3.97に詰める。すぐに7本目に乗りエアーローテーションを決め、1マニューバーだったが5.60を出して逆転に成功し、10本目に8.50をマークし勝ち逃げに成功!ファイナルへ進んだ。
Filipe Toledo/Photo by Matt Dunbar/WSL
いよいよ、ウィメンズのファイナルへ。
ファイナリストはIsabella Nichols(AUS)とCarissa Moore(HAW)。序盤Isabella Nichols立て続けにライディングするが、マニューバー時に捕まったりして点数が出せずいると、Carissa Mooreは1本目から6.17を出してくる。Isabella Nicholsはリッピングの時、フィンを抜くため次につながらず捕まってしまうが、Carissa Mooreはフィンを抜かずに、しかし、戻り方のバリエーションをつけて太いラインでスプレーを飛ばしてインサイドまで乗りつないで2本目に9.50を出して試合を有利に進める。結局Isabella NicholsはSFまでのキレのあるマニューバーを出せずベテランの前に沈んだ。
Isabella Nichols/Photo by Cait Miers/WSL
Carissa Moore/Photo by Matt Dunbar/WSL
Carissa Moore/Photo by Cait Miers/WSL
そして、メンズのファイナル。
ファイナリストは、Gabriel Medina(BRA)とItalo Ferreira(BRA)の対決。Gabriel Medinaが2本目に8.60を出し有利にヒートを進める。この2人はエアーを決める飛び技があるので、1発逆転を注意しないと。やはりItalo Ferreiraはエアーローテーションを多発し見頃ランディングも決めポイント重ねる。Gabriel Medinaも飛ぶがきっちり決まらずItalo Ferreiraがリードを保ったまま終了となった。
Gabriel Medina/Photo by Matt Dunbar/WSL
Italo Ferreira/Photo by Matt Dunbar/WSL
Italo Ferreira/Photo/WSL
Photo by Cait Miers/WSL
メンズ
優勝:Italo Ferreira(BRA)、2位:Gabriel Medina(BRA)、3位:Filipe Toledo(BRA)、Morgan Cibilic(AUS)
ウィメンズ
優勝:Carissa Moore(HAW)、2位:Isabella Nichols(AUS)、3位:Caroline Marks(USA)、Keely Andrew(AUS)