Teahupoo, Tahiti. Photo: Jeremiah Klein
多くのサーファーが憧れるチューブライディング。
うねり、風、潮汐、地形など様々な条件が重なり合った時、波の中にチューブ(空洞)が出現する。
海外には素晴らしいチューブポイントが多数存在するが、世界中を旅してきてバレルエキスパートのネイサン・フローレンス、アレックス・グレイ、デイン・グダウスカス、アンソニー・ウォルシュそしてブレッド・バーリーが経験した「ベストチューブポイント」を4つのカテゴリーに分けて紹介。前編の「最長」と「ユーザーフレンドリー(やりやすい)」に引き続き、今回は「最も恐ろしいチューブ」と「パーフェクトチューブ」ポイントについて語ってもらった。
最も恐いチューブポイント
ネイサン・フローレンス: 「Jaws(ジョーズ)だと思います。ジョーズのバレルに挑む時がこれまでで最も恐ろしい経験の1つです。毎回気がおかしくなりそうです。他には、Pipeline (パイプライン)のファーストリーフが12フィートで100人くらい入っている時です。もしくはニアスに凄いうねりが入った時です。その日にニアスで見たセットのいくつかは、私が世界中で味わった他の波と同じくらい怖かったです。」
https://namiaru.tv/wave/namiDtl.php?lolaid=11969
・ベストシーズン: 冬
・ベストサイズ:20ft+
・ベストスウェル: 北ー北西
・ベストタイド: 全て
・ベストウィンド:南東〜南
▼Nathan Florence’s Impossible Paddle-in Wave at Teahupoo
アレックスグレイ:「Teahupoo(チョープー)、Jaws(ジョーズ)、Cloudbreak(クラウドブレイク)。これらのポイントは、あなたが思った通り、今まで経験したことのない恐怖を味わせてくれます。私にとって、チョープーで「CodeRed(コードレッド)」の日を体験した事が、今まで見た中で最も恐ろしい波です。」
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・ベストシーズン: 4月〜10月
・ベストサイズ:3〜12ft(5〜20ftフェイス)、12-15+フィート(20-40’+ft)トーイング
・ベストスウェル: 南、南西
・ベストタイド: 全て
・ベストウィンド:北、東、東南東
デイン・グダウスカス:「パイプラインのファーストリーフが最大になった時が、地球上でチューブライドをするのに最も怖いポイントだと思います。アドレナリン全開のハラハラ状態で、フーリーフォールしながら突っ込んで行きます。その強烈さに匹敵できるポイントは他にないと思います。クレイジーな巨大バレルのポイントは世界中にたくさんありますが、パイプラインのBig dayは、世界で最高のチューブライダー達が集まり、いつも最大限の敬意が払われる神聖な場所であり、それが大好きです。」
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・ベストシーズン: 冬
・ベストサイズ:オーバーヘッド〜トリプルオーバー
・ベストスウェル: 西北西ー北西
・ベストタイド: ミディアム
・ベストウィンド:弱い南東
アンソニー・ウォルシュ:「サイクロプス(Cyclops)。ここはかろうじて波に乗ることができるポイントなため、私はまだそこでサーフィンしたことがありません。」
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・ベストサイズ:10〜15フィート
・ベストスウェル: 南西
・ベストタイド: ミディアム
・ベストウィンド:北
ブレット・バーリー: 「あなたが今克服しようとしている事は全て、恐怖に値すると思います。怖さは人によって違うため、恐怖心を感じる波はそれぞれ異なります。だから、怖そうな波でも楽しめたり、それぞれ異なるフェーズを持っています。私にとってパイプラインは怖い時もあれば、自信を持てたり、余裕を持ってクルーズできる時もあります。ホームポイントでのバレルはあまり恐怖を感じた事がないのですが、真冬にサイズアップしたヘビーな状況では、他のポイントと同様に恐怖を感じます。しかし、すべてのテクニックが伴っているとしても、ジョーズとチョープーの2ポイントの波はデカすぎて最も怖い場所です。」
最も完璧なチューブポイント
ブレット・バーリー: 「完璧という概念では、波が良い時に、同じようにブレイクするチョープーだと思います。他のポイントだと、前のうねりと同じようなバレルを形成するのに時間がかかりますが、チョープーは常にタイトなラインナップで、同じ場所で、同じようなバレルがいつもブレイクしています。」
アレックスグレイ:「世界で最も完璧なバレル波はクラウドブレイクだと思います。頭サイズから20フィートまで完璧な波を保ってくれるので、他のポイントとは違いますね。」
▼フィジー クラウドブレイク(Cloudbreak)の波情報
https://namiaru.tv/wave/namiDtl.php?lolaid=8493
・ベストシーズン:年間を通してだが、ベストな風が2月〜10月に吹きます
・ベストサイズ:3〜20フィート
・ベストスウェル: 南、南西
・ベストタイド: 全ての潮でブレイクするが干潮がベスト
・ベストウィンド:東南東
アンソニー・ウォルシュ: 「チョープーです。バレルの中からでも外からでも、他にはない完璧な波です。」
▼Fiji Strike Mission: Dane Gudauskas
デイン・グダウスカス:「クラウドブレイクです。最も完璧な波を乗るチャンスを期待させてくれる場所だからです。チャンネルからは完璧な波に見えますが、ポジショニングとテイクオフの波チョイスはかなりチャレンジですし、不可能なくらいディープに攻めて、今まで経験した事のない波をメイクする気にさせてくれます。この普通じゃないエナジーポケットは、チューブの中にいて諦めかけた時でも、スピットアウトさせてくれるような加速を味あわせてくれます。私が完璧を考えた時はこのような感覚を探求してしまいます。」
ネイサン・フローレンス:「チョープーが最も完璧なチューブだと思います。スムーズでより円形にブレイクするバレルは乗ったことがなく、いつもホレホレでヘビーなチューブばかり経験してきました。でもそれらの波は、パーフェクトチューブですね。」
◇参照元:“The Best Tubes on Earth, According to Experts”
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