現地時間12/20(日)ハワイオアフ島バンザイパイプラインで開催されたサーフィン世界最高峰のWSL (ワールド・サーフ・リーグ)CT(チャンピオンシップツアー)2021年開幕戦「ビラボン・パイプ・マスターズpresented By Hydro Flask」ファイナルデーの模様をレポート。
PHOTO: © WSL / Keoki Saguibo
スタッフの新型コロナウィルス感染により試合進行が心配された開幕戦だが、地元のコミュニティ、選手、スタッフの安全を確保するための広範囲にわたる新型コロナウイルス防疫プロトコルを実施し、陽性者と接触者の追跡によりグループを特定し、ウイルスの拡散を封じ込めた上で試合再開し、最終日を迎えることができた。
パイプラインはサイズダウンしたもののダブルオーバーの素晴らしい波がブレイクする中、男子のヒートはRound of 16(R4)からファイナルまでの全ヒートが行われた。
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ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)が50周年目のパイプマスターズを勝利!
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ファイナルでガブリエル・メディーナ(BRA)と対戦した2x世界チャンピオン ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)。序盤ガブリエルがトータル11.10ptとリードされるも、終盤にかけてて立て続けにハイレベルなチューブライディングを披露し、最終的にはトータル11.77ptで逆転し優勝した。
「ここ数年間の怪我などを乗り越えてパイプで優勝できた事はとても嬉しいです。」「今年最初のイベントで、自分のホームブレイクで勝つことができてこれ以上の喜びはないです。2020年を最高の締めくくりとなりました。」と優勝後にコメントした。
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パイプラインではベストサーファーとして知られているジョンジョンだが、今回のビラボン・パイプ・マスターズが実は初優勝となる。2017年、2013年のパイプマスターズでは準優勝、2018年は怪我で欠場し長い間優勝を逃していただけに、念願のホームでの勝利となった。
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ガブリエル・メディーナ(BRA)は準優勝
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ガブリエル・メディーナ(BRA)はクォータファイナル(QF)で五十嵐カノア(JPN)を、セミファイナルでは昨年度チャンピオンイタロ・フェレイラ(BRA)との激闘の末にファイナルまで勝ち上がった。ファイナルでは0.67pt差でジョンジョンに敗退し、2位でフィニッシュ。
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2019年世界チャンプ&パイプマスターズ イタロ・フェレイラは3位
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QFのヒート中、リーフにぶつけて怪我をしたイタロ・フェレイラ(BRA)だが、トータル13.34ptでジェレミー・フローレンス(FRA)に勝利。その後SFではガブリエルと対戦するも一歩及ばず今大会は3位。
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五十嵐カノア(JPN)は5位でフィニッシュ
Round of 16(R4)でジャドソン・アンドレ(BRA)を破りベスト8まで勝ち上がった五十嵐カノアだが、QFでガブリエル・メディーナ(BRA)に敗れ今大会は5位とまずまずのスタートをきった。
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先週、マウンテンバイクで足を痛めていたというケリー・スレーター(USA)だが、R4でジャック・ロビンソン(AUS)、QFではジョディー・スミス(ZAF)を破りSFへ進出。ジョンジョンと対戦したSFではエクセレントを叩き出すも、試合終了間際にプライオリティーを持っていたジョンジョンにインターフェアして敗退。3位でフィニッシュした。最後のディープバレルが何ポイント出ていたのかは気になるところだ。
Billabong Pipe Masters presented by Hydro Flask ファイナル結果:
1 John John Florence (HAW) 11.77
2 Gabriel Medina (BRA) 11.10
Billabong Pipe Masters presented by Hydro Flask セミファイナル結果:
SF 1: John John Florence (HAW) 18.16 DEF. Kelly Slater (USA) INT
SF 2: Gabriel Medina (BRA) 12.60 DEF. Italo Ferreira (BRA) 8.57
Billabong Pipe Masters presented by Hydro Flask クォーターファイナル結果:
QF 1: John John Florence (HAW) 17.67 DEF. Leonardo Fioravanti (ITA) 10.17
QF 2: Kelly Slater (USA) 6.23 DEF. Jordy Smith (ZAF) 1.90
QF 3: Italo Ferreira (BRA) 13.34 DEF. Jeremy Flores (FRA) 10.53
QF 4: Gabriel Medina (BRA) 9.13 vs. Kanoa Igarashi (JPN) 7.06
ハワイオアフ島 パイプライン
▼パイプラインの波情報はこちら
https://namiaru.tv/wave/namiDtl.php?lolaid=4750
・ベストシーズン: 冬
・ベストサイズ: オーバーヘッド〜トリプルオーバー
・ベストなうねりの向き: 西北西-北西
・ベストな潮汐: ミディアム
・ベストな風: 弱い南東
次回のCT第2戦となる「サンセット・オープン」は現地時間で2021/01/19(火) – 01/28(木)のウエイティング期間で行われる予定。
■ CT開幕戦「Billabong Pipe Masters Presented By Hydro Flask」
https://www.worldsurfleague.com