なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。【太陽の力など】

2020/04/30 更新

歴史的なパンデミックとなり、全国に緊急事態宣言が出され、ステイホーム週間が始まっています。
当たり前に出来ていたサーフィンを自粛し、GWも堪えなければならない状況に、もどかしい思いをされている方も多いことと思います。

新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて、世界では都市封鎖などが広がり、自動車の交通量や航空機の運行量の減少、工場の稼働数が減少しています。それに伴い、温室効果ガスや大気汚染物質の排出が減少したことで、くすんでいた空が青く澄んできた、というニュースを、ここ最近目にするようになりました。

空気は太陽のエネルギーに暖められるわけではなく、太陽に暖められた地表によって暖められています。
地球は大気で覆われていて、この大気によって保温されています。この保温効果のことを温室効果と呼び、それをもたらす大気中の物質を温室効果ガスといいます。
温室効果ガスには、水蒸気や二酸化炭素、メタン、フロンなどがあります。
温室効果ガスは、私たちが生きていくうえで非常に重要な役割を担っていますが、近年の人間活動によって、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの濃度が高まっています。

地表に毛布を掛けたように覆っている温室効果ガスの濃度が高まることは、地球温暖化の一因であると言われています。

地上付近に必要以上に熱がこもらなくなることで、気温や海水温が下がれば、地球温暖化の緩和へ繋がることになります。

近年、台風が発達した状態で日本へ接近、上陸する回数が増えていました。
海面水温の高温域が北上し、日本近海の温度が上昇傾向となっていることも大きな要因です。
台風は、海面水温が26~27℃の海域で発生し、28℃以上の海域では発達するため、日本近海の海面水温が高い時には、猛発達した状態で日本へ接近するという条件に当てはまっていたわけです。

台風はなくなることはありませんが、中緯度の海面水温が過去の平均値付近に戻れば、発達した状態で日本へ突っ込んでくる可能性は低くなるわけで、ということは、大きな被害は減少しながら、南の海上の台風から届けられるスウェルを堪能できるのではないでしょうか。

このパンデミックによって、皆さんがこれまでの人生では考えられなかったことを体験されていることと思います。
新型コロナウイルスが落ち着き、人間活動が戻れば温室効果ガス、大気汚染物質の排出量は再び増える可能性はありますが、この現実を乗り越えて、再び自由に出歩ける生活に戻ることができた時には、日々の生活への意識もこれまでと変わっていると思います。

淘汰されるものは必要がなかったもの、きっと必要なものが残っていくのだと思います。

地球規模で大きく変化している2020年ですが、地球の生命の源である太陽からは、変わらずに燦燦と日が降り注いでいます。
大気の流れ、海洋、気象など、地球の自然が太陽のエネルギーで作られています。すべてが繋がり、波も生み出されています。
植物の光合成で酸素が放出され、人や動物は生かされています。私たちは日の光の暖かさを肌で感じることができます。

ステイホーム週間ですが、晴れている日は一日一回ぐらい太陽の光を浴びてみるのもよいと思います。
ただし、太陽が高くなる5月は紫外線が強い時期ですので、気になる方は対策もぜひ。

再び笑顔でサーフィンできる日は近いと信じています。

気象予報士
塩田久実

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