サーフィン世界最高峰のWSL (ワールド・サーフ・リーグ)CT(チャンピオンシップツアー)の第11戦「Billabong Pipe Masters」のDay2までの模様をレポート。
現地時間12/10(火)に開幕したCTの最終戦は大会2日目を迎え、Round of 32 (R3)までのヒートが消化された。
PHOTO: © WSL / Kelly Cestari
大会初日、波のサイズは1.8m〜3mだったが2日目はさらにサイズアップしてバンザイ・パイプラインの波らしいクリーンで特大のディープバレルが炸裂。CT最終戦はワールドタイトル争いや2020年CTクオリファイ、東京オリンピック選考など様々な事が決定づける重要な大会で様々なドラマが生まれた。
世界チャンピオン争いはガブリエル・メディーナ(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)、コロヘ・アンディーノ(USA)の3名に絞られた!
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カレントリーダーのイタロ・フェレイラ(BRA)はR1でマイケル・ロドリゲス(BRA)に、R3ではジェドソン・アンドレ(BRA)に勝利してRound of 16(R4)へ勝ち進んでいる。
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2x世界チャンピオンのガブリエル・メディーナ(BRA)は、初日エクセレント8.8ptを出してR1を快勝、2日目も、ディープバレルを抜けた後にエアーを披露するなど、トータル17.07pt(8.50 +8.57)の安定感あるライディングでR4へと駒を進めている。
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アメリカのオリンピック代表に選考されているコロヘ・アンディーノ(USA)はR3でセバスチャン・ジーツ(HAW)に勝利してファイナルデーへと勝ち上がった。
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一方、フィリッペ・トレド(BRA)だがR3でリカルド・クリスティー(NZL)に敗退した事でタイトル争いから外れ、
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ジョディー・スミス(ZAF)もジェシー・メンデ(BRA)に敗れて念願の世界チャンピオンの夢は叶わなかった。
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現在CTランキング28位のジェシーは2020年のCTクオリファイをかけてこのヒートを勝たなければならない状況だったので首の皮一枚つながった。
世界チャンピオン争いのシナリオ
仮にイタロ・フェレイラ(BRA)がR4で敗退(9位)した場合、コロヘ・アンディーノ(USA)は優勝、そしてガブリエル・メディーナ(BRA)はクオーターファイナル(5位)以上が条件になる。
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一方でガブリエルとイタロのタイトル争いはかなりの僅差で、イタロが優勝すればガブリエルは世界チャンピオンから外れるシナリオだが最後までわからない状況だ。
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は絶好調の復帰戦
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CT3戦「Oi Rio Pro」で膝の怪我をして途中棄権したジョン・ジョンは最終戦で遂に復帰。
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初戦は緊張していたというジョンジョンだが、ヒートを重ねる度に本来の調子を取り戻し、R3では最高点18.50pt(9.70 + 8.80)をスコアし、イズキール・ラウ(HAW)を下してR4へと勝ち進んでいる。
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ジョンジョンと東京オリンピックのアメリカ代表選考枠を争っているケリー・スレーター(USA)は3セクションを抜けるディープバレルをメイクして、今大会初のパーフェクト10を叩き出し続くヒートへと勝ち進んでいる。
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ジョアン・ドリュー(FRA)はケリーに敗退した事により東京オリンピックのフランス代表の出場権を失った。
東京オリンピックの選考については!?
2019年CTランキング10位以内で各国の上位2名のCT選手に東京オリンピックの出場権が与えられる。
最終戦「Billabong Pipe Masters」2日目を終了した時点で決まっている各国の東京オリンピック代表選手達。
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激化する東京オリンピックのブラジル代表争いだがガブリエル・メディーナ(BRA)がまず1枠を獲得。
既に東京オリンピックの日本代表に選考されている五十嵐カノア(JPN)だが、R2はエクセレント8.6ptを披露しラウンドアップしたが、
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R3では持ち前の良さが出せずR3でソリ・ベイリー(AUS)に敗退。今大会は17位でフィニッシュ。
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ミシェル・ボーレス(FRA)はR3でデイビッド・シルバ(BRA)に勝利してR4へ駒を進めてフランス人代表として東京オリンピックの出場権を獲得した。
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オーウェン・ライト(AUS)はR3で敗退したものの現在CTランキング8位(オーストラリア人上位)でオーストラリア代表としてオリンピック出場が決定した。
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ファイナルデーは現地時間12/12(木)か12/13(金)のどちらかに開催される予定だ。世界チャンピオン争いの行方は!? 2019年パイプマスターに輝くのは?各国のオリンピック選考の行方は果たして!?
残る1日で全てが決まる。白熱した試合を是非お見逃しなく!
■ CT#11「Billabong Pipe Masters」
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