「USブランクス」の知られざる魅力をゼネラルマネージャー’Jeff Holtby’氏にインタビュー!

2019/10/09 更新

サーフボードの最も重要な部分を形成するブランクス。

アメリカのClark Foam(クラークフォーム社)がポリウレタンによる発砲フォームのブランクスを開発し全世界のサーフボードブランクスマーケットにおいて60パーセント以上のシェアを占めていたが、2005年12月5日(月)、クラークフォーム社が突然閉鎖を宣言し、サーフボード業界に衝撃が走った。

しかし、その1年後、この会社のマネージメントと開発を兼任していたKim Thressと、当時オペレーションマネージャーをしていたJeff Holtby、そして彼らによって選ばれたクラークフォーム社の熟練スタッフと共にUS Blanks(USブランクス)が立ち上げられた。

設立から13年経つ今では、PU ポリウレタン製ブランクスで66型、EPS製ブランクスで22型のモールドがラインナップされ、シェイパーとライダー達が求めるサーフボードのサイズ、ライディングのフィーリングにベストマッチするサーフボードブランクスをサーフマーケットに発信し続けている。

2019年5月に日本で初開催されたサーフボードの祭典『THE BOARDROOM SHOW 』ではメインスポンサーを務めたUSブランクス。その主力を担う1人、ゼネラルマネージャーであるJeff Holtby氏が来日した際にUS ブランクスの取り組みや最近のサーフボードブランクスの流行などをインタビューしたので紹介したい。

自己紹介をお願いいたします。

私はブランクスのビジネスに携わって27年間になり、14年間をクラークフォーム社で、13年間をUS ブランクスにかかわってきました。

日本に来日した理由を教えてください

2つの理由があります。1つはボードルームショーをサポートするためで、どのように成長するのか見るためにきました。
もう1つは素晴らしいパートナーで何年もサポートしてくれるマニューバーラインと時間を過ごすためにきました。

マニューバーラインとはUSブランクスをスタートした時から13年間の関係があります。だけど、実はクラークフォーム社の時から関係が始まっていて、それはマニューバーラインが始った1982年になります。

どのようにマニューバーラインと関係が始まりましたか

クラークフォーム社の時からの関係が継続し、US ブランクスを立つあげた時も快くサポートを引き受けてくれました。

US ブランクスのストーリーとボードルームショーの関係性を教えてください。 

私はパートナーとClark formで長年一緒に働いていて、彼女はそこに28年間働いていて私は14年間働いていました。Clark formがクローズした時、自分たちでブランクスの新しい会社を立ち上げようと決意して13年間は後ろを振り返らず走り続けてきてあっという間でした。

ボードルームショーとの関係を教えてください。
11年前にボードルームショーがスタートしたのですが、最初の年は関わらず2年目の時に初めてシェイピングをスポンサーし、それ以来関係を続けていて今ではタイトルスポンサーとなっています。

US ブランクスの強みを教えてください。

最重要項目としてクオリティー、そしてカスタマーサービスの2つを強みにしています。

カスタマーサービスにはとても注意を払っています。そして環境問題への配慮や、福利厚生を充実させて40〜45人の従業員が働きやすい環境を作っています。

環境への配慮は太陽電気を使う事でCO2の排出量を削減し、開業してからトータルで140万ポンド以上の二酸化炭素を削減しています。

これは法律ではなく、私達が選んだ取り組みで、長い目で見てコスト削減にもつながります。

業界では年々環境への問題が重要視されていく中で、私達が環境へ配慮してブランクスを作り続けている事は素晴らしいと思っています。100%太陽エネルギーで供給された電力によってブランクスを製造する会社はUSブランクスだけです。

 

この投稿をInstagramで見る

 

🌞🍃 #SolarMadeInTheUSA #SurfProudly

US Blanksさん(@usblanks)がシェアした投稿 –

▼USブランクスは100%太陽光発電で供給された電力でブランクスを製造している
2016年11月より,USブランクス社内の全ての電力を太陽光発電に移行。ロサンゼルス市内にあるオフィス兼ファクトリーの屋上には680基のソーラーが設置され、ストリンガーカット、オフィス内の全てのパソコンやコーヒーメーカーさえも太陽エネルギーの電力で動いている。

ブランクス製造について教えてください。

良いクオリティーを保つためにとても厳しい手順を用いてブランクスを作っています。そして従業員達にもその手順通りに作るように徹底しています。

なぜ南カリフォルニア(環境基準に厳しい地域)を本拠地に選んだのですか? 

アメリカの西海岸の南カリフォルニアは、その中でもサーフボード製造業が集中したエリアです。

ここは私達にとってお客様と寄り添い、最高のサービスを届けられる場所です。たくさんのパートナーのサーフボード工場が南カリフォルニアにいますし、自分達のブランクスがしっかりと提供できているを近くで見ることができます。

私達がこの厳重なルールをクリアしてビジネスをしている事を自分達のクライエントに知っててもらいたいです。

最近のブランクスのトレンドを教えてください。

アップルコア社製のストリンガーです。
この4年間で最もトレンドだったのは黒のハイデンシティー(高発泡密度)のウレタン用のストリンガーのEPSブランクスですが、そのトレンドが弱まってきています。

一方で、今のトレンドはアップルコア社製の2枚高品質プライウッドのストリンガーが主流になっています。

最近ではハイブリッド製のハイパフォーマンスのショートボードも流行っています。幅があってボリュームを持たせたミッドレンジのボードもよく見かけます。

▼Applecore ストリンガー
アップルコア社製の高品質プライウッドは豊富なカラーバリエーションでショートボードのカスタムで多く使用されている。プライウッドは高品質な合板で強度と作業性に優れた特徴をもちパフォーマンスショートボードなどで多く使用されている。

EPS フォームストリンガーやその他の特徴について教えてください。

ハイデンシティー(高発泡密度)のポリウレタンフォームのストリンガーは少し強めで、ストリンガーが入っているボードとストリンガーなしのちょうど中間のフレックス性を実現させてくれます。


ストリンガーのないブランクスだとフレックスしすぎるため、もう少し曲がらないハイデンシティー(高発泡密度)のポリウレタンフォームのストリンガーのブランクスを開発しました。

ハーフインチごとに少しずつ幅を変えながらフレックス性をコントロールしています。

▼Black Form Stringer
ブランクスのセンターにインサートされた硬質ポリウレタンフォームがストリンガーの役目を果たし、EPSボードの持つ硬い乗り味に絶妙なフレックス性を与えてくれる。

フォームストリンガーは様々なカラーに対応し、標準的なウッドを用いたEPSボードに比べ、大幅に軽量され最近では多くのEPSボードに採用されている。

▼3mm Black PVC
3mm PVC(ポリ塩化ビニル)ストリンガーは、標準的なウッドストリンガーと比べてしなやかで適度な反発力を得る事が可能。EPSボードの持つ硬い乗り味に適度なフレックス性を持たせ高いパフォーマンスを発揮してくれる。

▼6mm Black PVC
6mm PVCストリンガーは上記3mm PVCストリンガーよりも更に強い反発力を発揮する。

CTサーファー達はどのようなストリンガーを使用していますか?
おそらくストリンガータイプの方が丈夫なので、そちらを多く使用していると思います。

———–編集後記———–

普段はあまり意識した事のないブランクスだが、取材をしてみてその奥深さを改めて実感した。会場には様々なストリンガー、豊富なデンシティー(発砲密度)のブランクスがディスプレイされていて、そのバリエーションの多さに驚かされた。シェイパーはその中からライダーの理想に近いブランクスを選び、サーフボードに最高のパフォーマンスを与えるためにシェイプしている。そんなカスタマー達へ最高なサービスを提供するためにUSブランクスは環境対策に取り組みながら日々ブランスを製造し続けている。
今後サーフボードをオーダーする時は、ブランクスから意識してみることでまた違った発見があるかもしれない。

Writer & Editor:So Sugaya

◆US ブランクス
https://usblanks.com/

◆株式会社マニューバーライン
http://maneuverline.co.jp/

【関連記事】
● 5/17(金)-18(土)、サーファーの魂揺さぶる祭典「THE BOARDROOM SHOW JAPAN 2019」が開催!

この記事が気に入ったらいいねしよう!

なみある?の最新ニュースお届けします。
上へ戻る

Internet Explorer完全非対応についてのご案内

「なみある?」WEBサイトは
Internet Explorerは全てのバージョンにおきまして完全非対応となりました。
Chrome、Firefox など 他ブラウザでご利用いただくようお願い申し上げます。
各ブラウザは以下からダウンロードください。
Chrome
https://www.google.co.jp/chrome/
Firefox
https://www.mozilla.org/ja/firefox/