「関口海璃」独占インタビュー

2016/08/15 更新

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- サーフィンを始めたきっかけは何ですか?

K:初めての海は、お父さんが夏休みに遊びに連れて行ってくれて。幼稚園の頃だから抱っこしてもらいながら、滑って遊んだのが最初です。本気で始めたのは、中学2年生の頃。半年くらい先に興味を持って始めたのは、妹だったんですけど。それで、1年後ぐらいに堀越力プロの「グローサーフ」で大会があって。妹が出るというので、自分も少しは立てていたので、その大会に初めて出たんです。立って、ちょっと横に行けるぐらいのレベルだったんですけど、偶然にも勝ち上がって奇跡的に準決勝まで行けました。たまたま何でしょうけど、とんとん拍子に行ったものだから決勝も行けるかなーって(笑)。でも、負けちゃって。それがすごく悔しくて。妹はプッシュクラスに出ていたんですけど、表彰台に上がって賞品とかもらっているのを見て、さらに悔しくて。だから、次の週に地元の大会があったので、もう一度挑戦したら今度は簡単に一コケしちゃって。それが本当に悔しくて。それから、サーフィンを真剣にやろうって思いました。
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- では、プロになろうと思ったきっかけは何ですか?

K:いろんな海外の選手とかの大会ライブやムービーを良く見ていて、こんな魅力的な女子プロサーファーがいるんだって。それに地元の力(堀越力)や銀ちゃん(石田銀二)、亜彩子ちゃん(水野亜彩子)とか、大村奈央ちゃんもまだプロじゃなくて。トップアマチュアで活躍していている時だったんですけど、みんなプロサーファーを目指していた頃で。すごく輝いていたんです。それを見ていて、すごくカッコイイなって。自分もこうなりたい思っていました。自分が興味を持つまで、サーフィンを無理やりやらせないっていう方針のお父さんだったんですけど、ここまで真剣にサーフィンをする自分を見て、「プロになれば」って言ってくれたんです。「自分が楽しいと思っていることが職業になったら、すごい幸せなことだ」って。お父さんとお母さんがすごく応援してくれていたのも、プロを目指そうとしたきっかけです。
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- プロ資格はすぐに取れたんですか?

K:2012年のNSA/全日本でガールズ4位という成績で入賞して、プロに挑戦しようと決めたんですけど、JPSAのプロ資格を取ったのは一昨年の2014年の田原。2013年の田原の大会から始めて、ちょうど一年でした。その2014年は最後のNSA/全日本にも出て、ウィメンクラスで3位と入賞することができました。
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- そして、2015年からJPSAを本格的にフォロー。昨年の21位という結果について、どう思っていますか?

K:昨年のJPSAは、3戦(バリ、生見、新島)出ていないので、満足はしていません。実は初戦のバリが始まる二ヶ月前に肺炎になってしまって。自分がプロになって初めてのシーズンだったのに、残念ながら不完全燃焼でした。さらに治療のために一ヶ月安静にしなくてはいけなくて、サーフィンもバイトもしちゃダメと言われて。まだ自分は金銭面をサポートしてもらっているところがなかったので、遠征費用を貯めたかったんですけど、それすら貯められなくて。それで、2戦目の生見も出られなくて。同じように新島も行けなかったです。なので、今年はすべての試合出られるように、体調管理も含めしっかりやっていきたいと思っています。

- プロ資格を取ったことで、大きく変わったことはありますか?

K:考え方が変わりました。アマチュアの時はやはりスポンサーさんもアマチュアだから「頑張って」という気持ちで応援してくれているんですけど、プロはその応援に応えるということを仕事としていかなければならないので。それと、仕事環境ですね。遠征費を稼ぐために短期間でお金を貯めることができる、24時間営業の居酒屋などでバイトしていたんですけど、サーフィンの練習量はやはり減っちゃうんですよね。それで、今回「なみある?」さんにお声を掛けていただいて、お世話になることになって。仕事内容は各地から送られてきた波情報を更新することなどです。おかげで、サーフィンを練習する時間は倍になりました。なので、去年より金銭面とかはすごく助かっています。それで、今、考えているのはトレーナーをつけたいなって思っていて。バランスボールとかは先輩のみなとちゃん(高橋みなと)に教わって、自分なりにバランスを整えたり、そういうのはしているんですけど。自分はメンタルが弱いところもあるし、自分に甘い部分もあるから、厳しく指導してくれるようなトレーナーを探そうと思っています。
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- 自分の目指すプロサーファー像ってありますか?

K:ショートはトライだけじゃなく、ツインフィンとかシングルフィンとか。それにロングボードも乗っています。ショートボードもガンガン乗れちゃって、ロングボードで優雅な演技もできる。そんなオールマイティーなサーファーですかね。スケートボードもやるので、サーフスケーターズとか。あまりイメージを固定せず、みんなから憧れられるようなプロアスリートになりたいです。そういう面でプロとしてこれからどんな活動をしていけばいいのか。勝つことも大事ですけど、それ以外にもプロとしてやるべきことあると思うので、そこはこれからも考えていきたいと思います。

- 国内だけでなく、海外は挑戦しないのですか?

K:海外は最近になってすごい興味を持っています。国内でもWSLの大会が増えて、次の宮崎と鴨川は出たいと思っています。なので、WSLフルメンバーシップに変更しました。基本的にはJPSAに出て、国内のWSLに参戦する感じです。
JPSAでも4マンプライオリティーが導入されて、その練習をもっとしたいなって思っていて。なので、参戦できる大会には全て出てみたいと思っています。プロ戦で一回は優勝したいですね。海外に出たい気持ちはあるんですけど、まだ自分の健康面も含め整っていないから、今、行っても無駄になっちゃうかなって。海外に行けば、その環境に慣れることで成長できるっていうのはあると思うんですけど。そういうのが全て納得できたら、行きたいと思っています。

- 今年の目標を聞かせてください。

K:今、あまり結果が出せていないので、すごい不安な気持ちもあるんですけど。今年の目標はトップ8に入って、来年の試合に繋げたいと思っています。シードを取れれば、来年、優勝する可能性が増えると思いますから。日本でプロになったから、日本のプロサーファーとして一戦は優勝したいです。でも、シードが取れなかったら、来年はお休みしようかとも考えています。トップ選手とまともに戦えるだけの実力が無いのに、ただ大会を廻るのは意味がないと思うし。この状態で勝てないんだったら、何かを変えないと来年も勝てないことは、目に見えていると思うので。もちろん、今年はいろいろ試しながら、やるだけやろうと思っています。それでもやはりダメだったら、来年は一回お休みにして、徹底的に一から、基礎からやり直す考えでいます。そうじゃないと何のためにプロになったのか、お金も無駄になっちゃいますから。ただ、試合勘も鈍るので、WSLには出るかもしれません。JPSAでステップアップして、その後、世界で活躍できたらというのが自分の夢です。

- 最後に。日本のサーフィンについて何かありますか?

K:生意気かもしれないですけど、試合も「ファン(FUN)」なんだよっていうことを伝えたいです。海外のプロサーファーの試合のライブを見ていて思うのが、選手同士がすごい仲が良いなっていうことがまずあって。もちろん、試合は真剣勝負なわけですけど。CTの試合でレイキー・ピーターソンとカリッサ・ムーアがセミで戦っていて、試合終了後、まだポイントがコールされなくて、でも、二人でハグしあって、讃えあって。浜で二人でポイントコールを待って、カリッサがファイナルに行けましたってなった時に「おめでとう!頑張ってね!」という感じで、レイキーがハグしたんですよ。こういう場面は日本には無いなって思っていて。ステフ(ステファニー・ギルモア)もそうです。自分が負けても、健闘を讃えあっている姿を良く見ます。ステフだって、悔しい気持ちはあると思うけど、それは自分の中に留めて、戦っているメンバーは「みんな最高!」って、彼女は思っているからで。それが日本人のプロサーファーに欠けているのかなって。ストイックな部分はちゃんと持っていなきゃいけないと思うんですけど、やはり同じフィールドで戦っているからこそ、何か共通してわかることもあるわけだし。試合は仕事だし、それぞれ性格もあるので難しいと思うんですけど、試合前に自分が「お願いします!」って言ったら、「よろしく!」って先輩に言ってもらえたら、とても嬉しいことだし。「さっきのリップ良かったね」って。試合戦った同士で、そういう会話ができたら、すごいイイなって。たぶん、これを言ったら、日本人のプロサーファーを批判しているように聞こえちゃうかもしれないですけど、試合は試合でプラスα「ファン(FUN)」ということを、プロサーファーとして自分が伝えていけたらなって思っています。

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関口海璃
生年月日:1994年11月10日生
ホームブレイク:湘南 鵠沼
スポンサー: FUTURE WAVE, DEEPAXX, EMU australia, VESTAL, Sticky bumps, DRAGON,CARVER skateboard, Boardstix, つじロコ整骨院, Namiaru?, bvg, グランドライン.

Photo/Interview:S.Yamamoto

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