非対称サーフボード&フィンの謎に迫る!【VISSLAドナルド・ブリンクへ来日インタビュー】

2016/06/03 更新

ドナルド・ブリンクはVISSLAがサポートするクリエイター&イノベーターで、非対称ボードを削る世界で有数のシェイパー1人だ。

今や多くのメディアで取り上げられ話題になってるドナルドがGreenroom festival 2016に来日。

自身の作品を「IKIGAI COLLECTION(生きがいコレクション)」として展示した。そんなドナルドへインタビューを決行した。

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来日した理由を教えてくれる?

僕はVISSLAのアンバサダーで、ブランドコンセプトがクリエイティブ(創造性)とイノベイティブ(革新性)でどんなモノでもすべて乗れりこなせるって事なんだ。

彼らと一緒に働く事で、いつもの違うボードに乗る事、どのようにボードがワークして、なぜいつも違うボードを削ってるかなどを話せる素晴らしい機会を与えてくれたよ。

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非対称のシェイプをボードデザインに取り入れて、自然な立ち方でサーフィンできるお手伝いする事が僕のストーリーだよ。

このグリーンルームに招かれ、僕のボードやアートを日本人にシェアできる事は誇り高い事だし、最高の環境だよ。

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今回「生きがいコレクション」と名づけて、僕があるべき理由をアートペイントやサーフィン、シェイプそしてフィンを作って展示したんだ。

「生きがい」って誰が名づけたの?

僕さ。この「生きがい」は僕が読んでる本の著者から聞いた言葉で、そのコンセプトを引用したんだよ。

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英語では、生活の楽しみであるサーフィンやシェイプなどを一生懸命するための理由って一言では表現できないからね。

この「生きがいコレクション」はそういうStiil(そこにある)life painting (実物を描く)伝統的な事にインスパイアされ、それを少しアレンジしているんだ。

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僕のシェイプもまたオールドスクールにインスパイアされ、それを現代風にミックスしてるんだ。

今回のテーマである「生きがい」はその動かない実物とそれをするための理由に焦点をあてた事がテーマになってるんだ。

ドナルドはサーフィンや海に出会う前にペイントしてたんだよね?

そうだよ。

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今回、ペイントが板のディケールに入っているけど、何かボードコンセプトに繋がりってあるのかな?
ボードコンセプトには繋がりはないよ。

花やフルーツなどの静物画を描いたんだけど、サーフボードも同様に動かずに静止している静物だろ。笑

サーフボードコンセプトについて教えてもらって良いかな?

これらは自然な立ち方でサーフィンできる事をコンセプトにシェイプしたボードだよ。

そのため、すべての非対称ボードはレギュラーやグーフィーのスタンスをベースにしてるんだ。

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ボードのスタンスには爪先用とカカト用の部分があるんだ。だからどの向きで立っているかをいつも引用してシェイプしてるのさ。

左足が前か、右足が前かをね。

左右非対称だけど、このボードはすべてのスタンスに適用できるのかな?

レギュラースタンス用だけだよ。

グーフィースタンス用はレール、フィンそしてテール形状などすべてを真逆にシェイプしないといけないんだ。つまり展示ボードすべてはレギュラー用のボードって事だよ。

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カカトでのサーフィンと、爪先を使ってサーフィンするは全く別物だろ?だからレギュラー用だけに統一したんだよ。

レギュラー方向に行きたいのに、カカトを使ってサーフィンするのは難しいだろう。だから片方のスタンス用、つまりここに展示してるのはレギュラー用のボードなんだ。

日本の波用にデザインしたボードなのかな?

これらはたくさんシェイプしたボードの中からチョイスしたボードだよ。 日本の波には間違いなくフィットしてくれるよ。

このボードは誰に削ったボードなの?

自分に削ったボードだよ。僕自身興味があってシェイプしたんだ。

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展示ボードを紹介してくれるかい?

これはFancy Freeってモデルで短くて小さめ作られているファンなボードだよ。だからショートボードよりも10~12インチ(1インチ=約2.54cm)短めにデザインされているよ。

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The Fancy Free
サイズ5’1 1/2″x 20’3/4″ x 2’11/16″
2 side fins & 1 trailer center fin

この非対称なテールは、垂直なポケットでのターンを可能する一方、短めの板によりルース性に優れてるんだ。

非対称なデザインにより、短かすぎる板にあるルースし過ぎる欠点をカバーし、ボリュームを出す事で動かしやすい板になっている。

ダウンアップのフロントレールだからノーズライディングだってできるよ。

それに比べこのThe Sparrowはパフォーマンス用のステップに近いデザインをしてあるよ。

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The Sparrow
5’7 1/2″ x 20″ x2’5/8″
3 fins

この非対称デザインはチャレンジするコンディションでも小さめの波でも同じようなラインでサーフィンできるようにデザインされている。

ミディアムボリュームで、ロッカーがローツィスト、そしてシングルコンケーブで、爪先側のラウンドさせたレール(写真右)とカカト側の短めのダイアモンドテール(写真左)にかけて少しだけダブルコンケーブが入ってるよ。

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爪先側の長い丸めのレールにより、フロントでもバックサイド側でもバランスをとってくれるんだ。

爪先側ではツウィン、カカト側ではクワッドそしてスラスターの動きまでオールラウンドに対応してくれるよ。

なぜこのフィン設定にしてるの?

これはつま先用で大きいフィンをつけているんだ。よりプッシュできるようにするためなんだ。

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それでこっちはカカト用に2つのフィンを一緒にしてる。カカトと足首にフィットするようにね。

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つま先と足首のスペースは長いだろ?それでカカトと足首のスペースは短いだろ?だから足がこの板にフィットできるようにしているんだ。

つまりこのフィン設定はドナルドの足のサイズに合わせてフィン設定してあるという事だね。

そうだよ。

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The Fisherman’s Bait Tail
5’3 1/2″ x 20″ x 2’1/2″
Kneel Twin Fins

このThe Fisherman’s Bait Tailの非対称デザインは、ポケットでのスピーディーなサーフィンに重点をおいてデザインしたんだ。

爪先側の長いレールとソフトなスワローテールはよりドライブががった直角のアプローチを可能に、カカト側は短めの溝があるレールはよりコミットしたターンできるようにデザインしてある。

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深めのシングルコンケープを施し、テールにかけてはよりリリースさせるためコンケーブを入れてないんだ。

このボードはかかと重心の時、とてもヘビーなボードなんだよ。バックサイドでターンする時は常に強くプッシュしてないといけないんだよ。

このフィンはより小さめのフィンをベースにしてるんだけど、片側にボリュームをもたせる事で、より簡単にターンできるようにしているんだ。

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波に乗り、ちょっとプッシュすればより早くクイックなターンを可能にしてくれる。

フィンはロッカーをよりターンさせる手助けをしてくれるんだ。ここじゃ見ることは難しいけどね。カカトの重心に合わせてターンしてれるんだよ。

The Ball Point Pinはより伝統的なシングルフィンによったモデルだよ。

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The Ball Point Pin
6’4″ 1/2″ x 20″ x 2″15/16

これは左右対称だからレギュラーでもグーフィースタンスでも両方乗れるよ。

ピンテールだからスピードあるセクションでもコントロールしやすく、速い波でも大きい波でも対応可能だよ。

フラットボトムはフローあるレールワークを可能にし、”Vee”でないダブルコンケーブと細め幅はクイックな動きにも対応してくれるんだ。

ラウンドノーズにより小波でも心地よくサーフィンできるようにしているよ。シングルフィンではよりクリーンなサーフィンを、クワッドだったらよりパフォーマンス性に優れ、トリッキーなコンディションにも対応してくれるよ。

他には、The Click Ticket 4finはロングフィッシュのモデルだよ。

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The Click Ticket
6’1 1/2″ x 20’5/8″ x 2’3/4″
Quad Fins

左右ともに狭めに非対称に設置したグアッドフィンは、波のポケットでもオープンフェイスでも、タイトで正確なターンを可能にしてくれるよ。

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従来の幅が広いテールでは、スピードに乗った垂直ターンが難しかったんだけど、テールを2つに分ける事でそれを解決し、パフォーマンス性に優れたデザインになっているんだ。

シングルコンケープを全体に施し、カカト側はソフトレール、そしてテールにかけてレールを落としている。

このボードは波の滑り出しも早いし、難しいセクションもスピーディーでスムーズなサーフィンが味わえるよ。

このフィンは初めてみたんだけど、どんなコンセプトなのかな?

これは僕が初めて取り組んだデザインなんだけど、板が波に吸い付くようデザインしたフィンだよ。

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テールが浮かないように、ボードを水上に行きずらく、波に吸い付いてくれるようにデザインしたんだよ。
だから波上でピタっと固定する感じだよ。

バレルの波などに適してるのかな?

バレル用ではなく、トップターンの時に最適なんだよ。ボードをお越し上げてくれるんだ。

ターンの時に、ボードをさらに遠くから、スピードを落とす事なく戻せるから、より大きいターンを可能にしてくれるよ。

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鞭打ちのような感じかな。説明するのがすごく難しいんだ。

まずはトライして見ろって事だね?

そうだね。まだまだ色々試してる最中なんだ。だからフィンは変更可能なFCSを利用してるよ、長持ちするからね。

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だけど本当は頑丈なFuture boxを設置したいんだ。

FCSII は設置しないの?

このフィンはベースがフルレングスだからね。フィラーライトも用いて、軽さと頑丈性を考慮してるんだ。

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FCSIIはボックスに水が入ってしまうからあまり良くないね。

このフィンはすべてプライウッドを使用してるからとても軽いんだ。すべて僕の手作りさ。

ここに展示している絵だけど、すべてプライウッド上に描いたんだ。これが僕の「生きがい」だよ。すべてのサークルで繋がるってるんだ。

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朝起きてサーフィンして、シェイプしてペイントしてフィン作って、これらは皆ファミリーと同じような事なんだ。「生きがい」はハピネスそのものだよ。皆にもあるようにね、情熱を注ぐものだよ。

シェイプする前に、どういうライディングになるのかイメージが湧いてるの ?

もちろんだよ。シェイプする前に、すべてのボードはどのように水の中で動くのかイメージがあってシェイプしてるんだ。

どんな乗り方になって、波のどの位置に行きたいのか、そして多分こんなライディングになって、この波のセクションには向いてないだろういうビジョンは明確にあるよ。

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バレルのより深い位置にステイできたり、厚い波でも走っていけるなど、いつもイメージされているんだ。

例えば、このThe Fancy Freeを作る工程で、始めはすごいボリュームを持たせたけど、短すぎるからすごいルースして、テールが引っ張られ過ぎて正確にターンできないんだよ。

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始めは、テール幅にボリュームを持たせ過ぎた事が原因で、クイックにターンもできなかった。

だからそれを改良するために想像を働かせてテールをさらに小さくするなど改良したのが今のモデルだよ。

よりクイックに簡単にターンできるようになったんだ。

展示してるのは5’1 1/2だけど、僕の使用してるのは4’10の長さだよ。より短いボードが可能になったんだ。

このロゴ意味を教えてくれる?水滴をデザインしたのかな?

そうだよ。水を楽しむ事をモチーフもこのロゴを考えたんだ。サーフィンを楽しむためにね。

なんでロゴの形が丸でその中に水滴があるのかな?

これにはたくさんの意味が込められてるんだ。これは地球上の陸と海の割合を表しているんだよ。71%の水と残りが陸上だよ。

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ピッキーですごく良いアイディアだね。

他にも、あえて”Surfer Boards”つまり、 サーファーのためのボードとしているんだ。他の誰でもなくサーファーのたの重要なボードで、誰かのためにカスタムする意味を込めてるんだよ。

凄いクリエイティブだね。ドナルドがデザインしたの?

そうさ。このタイプフェイスは、僕が結婚した時に誰かから貰った印刷機用の古いタイプフェイスを使用してるんだ。

だけどこの文字がなかなか見つからなくて、探すのにすごい苦労したよ。

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僕のGoogleで働いてる友達は世界で7番の指に入るフォントデザイナーなんだけど、彼に頼んで探してもらったんだ。それでも見つからなかった。

だからイギリスへ持ち帰ってリサーチしてようやく見つけたよ。

1903年のタイプフェイスでChicago pressという会社が作った文字で、1度も人気にならなず、デジタル化されなかったんだ。広告用の文字としてFish &Chipsとかビールのポスターとかに使用されていた文字なんだよ。

多少、セリフの部分を少し改良してるけどね。だけどこれは僕の結婚ギフトのオリジナル文字なんだ。この字体ですべて統一させて作ったんだ、すごく面白かったよ。

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僕はこのロゴ気にってるんだ、左右非対称な形してるしね。

このロゴの形ブリンクのボードのシェイプみたいだね?

本当かい!?そう言われると嬉しいね。

日本で興味あるシェイパーやサーファーっている?

プロサーファーだったらシゲ(市東重明)かな。後は正直まだわかってないんだ。

日本来たのは初めてで、まだ2日間しか滞在してないからね。

始めての日本はどうだい?

日本人はフレンドリーだし、食べ物はすごい美味しいから最高だよ。皆,整頓されてて綺麗だからね。

刺身やレバーだったり、ラーメンのバランスのとれた味付けなんか最高だったよ。

サーフィンしたのかい?

月火は千葉と鎌倉に行く予定だよ。それで水曜にアメリカへ帰るんだ。

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従来のサーフボードに加え、今後ますます注目が集まってくるだろう非対称ボード。

Visslaクリエイターのドナルドは、日本に来た事は良い刺激になったのでは?これからどんな革新的でマニアックなボードやフィンを作るのか楽しみだ。

■ ドナルドの「生き甲斐コレクション」動画はこちらから↓

■ VISSLA「ヴィスラ」
http://www.vissla.jp

■ Brink Surfer Boards
http://www.brinksurf.com/

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