遂にスレーターデザインの真相が明らかに!【ダニエル・トムソンインタビュー】

2016/02/19 更新

サーフボードの話題で何かと世間を騒がしているのは、ケリー・スレーターと2人のシェイパーによって共同開発された「Slater Designs(スレーターデザインズ)」。

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2/16(火)〜2/18(木)までみなとみらいのパシフィコ横浜にて開催されたインタースタイルで国内初お披露目となった。

現在、3つのモデルが発表されている。左からグレッグ・ウェイバーとケリーが開発した”BANANA”、ダニエル・トムソンと開発した”SCI-FI”と”OMNI”だ。

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GREG WEBBER/THE BANANA

このボードはShane Herring(シェーン・ヘリング)のサーフィンをインスパイアされ、90年代初頭にウェバーとシェーンによって開発されたデザイン。ケリーとグレッグが中級〜上級サーファー向けに開発し、アベレージ以上の波で乗ることを推奨している。

BANANAモデルはノーズからテールまでの曲線的アウトラインで、フィンの前方に僅かなバンプウィングを持ち、ボトム形状はシングル・トゥ・ダブルコンケーブとなっている。これによりディープなバレルでのターンも、ホールド性を維持しハードにプッシュ出来るハイパフォーマンスボードだ。

DANIEL “TOMO” THOMSON/SCI-PHI

古典的なアウトラインと現在的ロッカーそして未来的流体力学の原則を組み合わせたモデル。加速や瞬時のレスポンスなど全てのレベルにおいてパフォーマンス性を発揮してくれる。

どちらかと言えばフラットに近いロッカーと、バッドテイルのような複雑性、そしてテールとボトムの程よいカーブラインによりマニューバー性に優れている。ケリーは大波でクワッドフィンを好んで使用している。

DANIEL “TOMO” THOMSON/OMNI

ケリーのパフォーマンステールとTOMOの現在のデザインを綺麗にまとめた機能美を兼ね備えたオールランダーモデル。

一見小波用ボードに見えるが、頭オーバー(5フィート)までの波でライド可能。このテール形状がよりスピード性に優れ、波のフェイスへよりプッシュできパフォーマンス性に優れている。

ケリーは頭〜頭オーバーでパンチのあるフェイスの張った波を好んで使用する。

ダニエル・トムソンの板”TOMO”(右の2枚)は、ゴールドコーストで開催された2015CT#1クイックシルバープロで王者ケリーが乗った事で知っている方も多いはず。

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そんな話題沸騰中のダニエルからインタビューを伺いました。

ボードシェイプする過程で黄金比が使われているって聞いたけど、どういう事?

僕のボードは従来のボードに比べ、変わった形が多いんだ。全てではないけど、レールカーブの一部に黄金比(約5:8)の理論が用いられているんだ。

黄金比っていうのは、例えば自然界の巻き貝の螺旋模様などにも用いられていて、形が最も美しく見える比なんだ。

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その模様を元にして小さいセグメントに分け、それをレールに反映してるんだよ。

レールのカーブラインは螺旋模様をベースに作ってるんだ。また黄金比を利用する事で回転の負荷を減らす事もできるんだよ。

このケリーのロゴの意味わかるかい?

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ケリーがデザインしたものだよ。彼のブランドだからね。だけどスレーターの”S”がモチーフになっているのは間違いないよ。僕はシェイパーだから詳しい事は分からないけどね。

ケリーと仕事をしてみてどうだい?

凄い楽しませてもらってるよ。毎回最高のフィードバックを受けると同時に、ケリーと一緒に板を作る事でまた新たな発見があるんだ。僕の思いもよらない領域に連れてってくれるからね。

まさか去年のクイックシルバープロで僕のボード持ち出してくれるとは思わなかった。正直すごく驚いたよ。

どのくらいケリーにボードを削ってるんだい?

たくさん削ったね。その中で20本の試作があって、その中からケリーがベスト2を選出したのがSCI-PHIとOMNIだよ。

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これは最初の一部で、今年はどんどんリリースしていく予定だよ。

2016年のCT初戦クイックシルバープロでケリーがダニエルの板を使用すると思う?

これはまた良いチャンスになると思うよ。僕はケリーじゃないし、彼だけが自分のしたい事わかってるからね。

だけどケリーとは、ボードを開発するにあたりすごい時間を費やしたよ。素晴らしいサーフィンをしてくれるし、彼の動向はチェックしないとね。

ダニエルが作るフィンや板はすごい個性的だけど、ファンが多いよね。コンセプトは何だい?

フィンはすごい機能的に作ってるんだ。ヒレ足をコンセプトにしているよ。ターンをする度にしっかりドライブして前に進むようにね。魚のフィンをイメージしてるんだ。

つまり、自然界にある生物をコンセプトとして作ってるっていう事だよね?

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ああ、そういう事だよ。後は航空機などから板を作るコンセプトを得てるんだ。(実際にダニエルの作ったフィンには航空学の方程式が刻まれてる。)科学は最も大きいインスピレーションだよ。

科学はシェイプするにあたって、たくさんの情報が学べるんだ。水や空気などがどのように動くかを学ぶ事で、たくさんの情報が得られるよ。

自然や科学を参考にする事は、他のサーフボードデザイナーを見ているよりももっと参考になるよ。僕は他を真似するのではなく、いつでも新しいモノをデザインしたいんだ。

だからオンリーワンのデザインなんだね?

多分ね。だから王者ケリーが僕と一緒に働きたかったのかもね。

今年は従来のサーフボードにプラスして、自然科学などのコンセプトして製造するダニエル”トモ”トムソン、そして王者ケリーのスレーターデザインそして環境を配慮したテクノロジーを使用したFIREWIREなどますます注目が集まってくるだろう。

彼らの今後の動向には目が離せなくなりそうだ。

Writer:So Sugaya

■ TOMO Japan
http://tomosurfboardsjapan.com/index.html

■ FIREWIRE Japan
http://www.firewirejapan.com/

■ INTERSTYLE 2016
http://www.interstyle.jp/next_interstyle.html

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